九州旅客鉄道株式会社は2020年9月24日、同社が提供するウェブ会員向けサービスサイトにてリスト型ハッキングが確認され、サービス利用者の会員アカウント1,269件に不正ログインが発生したほか、一部アカウントについてポイントの不正利用が確認されたと明らかにしました。
情報によると、事案は2020年9月13日~2020年9月15日にかけて発生したもので、攻撃者は外部から入手したと思われるIDおよびパスワードの組み合わせを悪用し、同社会員サイトにログインを試行した形跡があるとのこと。
また、2020年9月16日にサービス利用者から「身に覚えのないポイント交換を通知するメールが届いた」と入ったため、同社が調査を進めたところ、攻撃者は複数の海外IPを通じて接続し、一部顧客のポイントを不正利用していた事実が確認されたとしています。
7件のアカウントで不正な交換申請
九州旅客鉄道株式会社によると、不正ログインが確認されたアカウント数は1,269件に及び、氏名や生年月日、性別の個人情報について流出の可能性が生じています。
また、このうち7件のアカウントについては攻撃者によりポイント交換申請が実行された形跡があるとのこと。ただし、6件のアカウントについては同社が対策を打ったため、不正利用前に取消処理に成功したとしています。
なお、同社は再発防止策として、海外からの接続を制限したほか、一部のポイント交換処理の停止を決定。被害者らに謝罪しています。
参照「JR 九州 Web 会員向けサービスサイト」における不正アクセスと被害について