豊島区委託先で誤送信、委託先にCCメール指示し対応力の強化へ|サイバーセキュリティ.com

豊島区委託先で誤送信、委託先にCCメール指示し対応力の強化へ



画像:豊島区より引用

東京都豊島区は2020年9月25日、区が主催するイブニング・クラシックイベント「Tokyo Music Evening Yube」の公演に関係したメールについて誤送信が発生し、公演申込者のメールアドレス94件が外部流出したと明らかにしました。

豊島区によれば、区は「Tokyo Music Evening Yube」の運営事務を受託事業者に委託しており、誤送信はこの受託事業者の事務担当者が起こしたもの。事業者は「Tokyo Music Evening Yube」の公演に関係して応募者に抽選結果の連絡業務を担当していましたが、2020年9月26日公演予定の抽選について落選者への連絡メール設定を誤り、アドレスが流出したとしています。

なお、メール誤送信の原因は、「宛先設定の入力ミス」によるものです。事務担当者は2020年9月24日、対象者へ外部一斉メールを発信していましたが、その際に同報者へのアドレスを非表示にする「BCC」形式で送信するところを誤って「CC」欄に入力し送信。これによりメールアドレスがお互いに表示されてしまう事象が発生し、アドレスの流出が確定したとしています。

ダブルチェックのほかに担当者への連絡要請

豊島区は事案発生後、再発防止策を打ち出しています。

具体的には、メール誤送信を防ぐため、個人情報を含むメールを送信する際に複数の職員で宛先設定などをチェックするように指示。また、これらのメールを送信する際は区の担当者にもCCメールを送信するよう求めるとのこと。

豊島区ではダブルチェックに加えて、委託先からCCメールを受領することで、委託元として対応力の強化を図るものと見られます。

参照豊島区の受託事業者における個人情報(メールアドレス)の流出について


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