画像:鳥取市中央病院より引用
鳥取市に位置する鳥取県立中央病院は2020年6月9日、新型コロナウイルスに感染し入院していた患者ら2名の電子カルテデータについて、内部関係者による不正な閲覧が確認されたと明らかにしました。
同院によると、県立病院では2020年4月10日に60代の男性が新型ウイルスに感染し入院したが、感染者の電子カルテについて院内から206人もの閲覧が集中。これを病院側が調査したところ、看護師や医療秘書など合計27名について、業務とは直接関係ないなど内規に反する「不適切な閲覧」だったと判明したものです。
注意喚起も効果薄、再び流出
事態を把握した鳥取県立中央病院は、閲覧した職員らに対して注意喚起を促し、不適切な閲覧に歯止めをかける施策を講じました。
ところが、2020年4月18日に新型ウイルスに感染した別の20代男性が入院すると、再び不適切閲覧が発生。病院の調査によると職員5名が不適切な閲覧をしていたほか、この5人の中には1度目の注意喚起の対象になった職員も含まれていました。
これを受け鳥取県中央病院は事態を説明する会見を開催。情報管理の研修を強化するほか、注目度の高い患者データの匿名化を検討するなどの再発防止策が発表されました。
参照電子カルテ不適切閲覧 鳥取の病院、無関係の職員30人がコロナ入院患者2人分/中国新聞デジタル