画像:インターネット安全教室/IPAより
情報処理推進機構(IPA)は2020年3月30日、インターネットユーザーや指導者を対象にした情報セキュリティ向上を目的とした講座、「インターネット安全教室」の開催を発表しました。
同講座は、情報セキュリティの基礎知識の習得や向上に加えて、「被害や事故に遭ったとき、どのように対応するか」など、インターネットを利用するために必要なセキュリティリテラシーを会得するためのもの。機構は現在、全国各地での委託先入札を進めており、日程がまとまり次第、6月以降の開催を目指すとしています。
なお、教室のコースは情報セキュリティーを指導する立場の人の受講を想定した「教育関係者向け安全教室」と、保護者や一般人、学生らを対象にした「一般向け安全教室」の2種類に分類されています。教材はいずれもIPAの公式サイトからダウンロード可能です。
急増するインターネット犯罪への対応
IPAは安全教室の開催に伴いインターネット上で急増する事件や事故を指摘し、講座の内容もサイバー空間の事件事故から身を守る情報を中心に構成したと説明しています。
具体的な内容としては、主にSNSを利用した犯罪の紹介や、脆弱なID・パスワードの事例やこれに伴う不正アクセスなど、日常生活で遭遇する脅威を中心です。いずれも近年脅威を増しているリスト型攻撃やフィッシング詐欺などを媒介するため、国民のリテラシーの底上げが求められている部分です。
なお、教材は低学年~社会人・保護者などターゲット層により変化がつけられて、年代に合わせた内容に整えられている点が特徴です。また、IPAは教育担当者向け、指導の際に注意すべきポイントなどをまとめた資料も公開しています。