画像:個人情報が含まれたUSBメモリの紛失について/滋賀医科大学医学部附属病院より
滋賀医科大学医学部付属病院は2019年11月25日、患者の個人情報を記録したUSB端末を紛失したと明らかにしました。
同院の発表によると、USB端末には氏名やIDなど合計9名分の個人情報のほか、うち5名は疾患名も記録されていたとのこと。ただし、記事発表時点で紛失した個人情報を利用したと思われる二次被害などは発生していないと説明しています。紛失の経緯や理由を明らかにしていませんが、影響を受けた患者や関係者に謝罪を表明しています。
紛失は避けられないがリスクは減らせる
USBメモリなど外部端末の紛失による情報流出インシデントは性質上、媒体を使い続ける限り、完全になくすことはできません。過去発生したインシデントを振り返っても、業務中の不注意による紛失、外出・出張中の盗難被害、内部犯によるデータ売却など、さまざまな状況で流出リスクが発生してしまうからです。
もっとも、企業や団体の多くは外部流出を防ぐため、試用履歴の記録をルール化、不要な外部持出しの禁止、情報へのアクセス権を限定するなど、さまざまな施策を手掛けています。このような施策を取ることで、被害規模や原因を組織として、いち早く把握できるからです。
参照個人情報が含まれたUSBメモリの紛失について/滋賀医科大学医学部附属病院