「変なホテル」の客室ロボットにセキュリティリスク、全台に対策実施|サイバーセキュリティ.com

「変なホテル」の客室ロボットにセキュリティリスク、全台に対策実施



画像:「変なホテル舞浜 東京ベイ」の客室ロボットに関する SNS 投稿の内容について/H.I.S.ホテルホールディングス株式会社より

H.I.S.ホテルホールディングス株式会社は2019年10月17日、同社が運営する「変なホテル舞浜 東京ベイ」に設置する客室コミュニケーションロボット(以下:客室ロボット)にて、不正アクセスの原因となる脆弱性が確認されたと明らかにしました。

同社は2019年7月頃、宿泊者のひとりから「客室ロボットのセキュリティリスク」について指摘を受け、開発元の会社と調査を進めていました。ただし、不正アクセスのリスクの少なさやメールの内容が報奨金目当てのものである点などを考慮し、コンタクトを回避する決断を取っていたとのこと。

ところが2019年10月、今度はSNSを通じてNFC「Near Field Communication」経由による不正アクセスに関する投稿があり、発表に至ったと説明しています。

宿泊者の安全性を考慮して対処実行

H.I.S.ホテルホールディングス株式会社は10月の投稿を受け、開発元の会社に再度問い合わせを実施しました。要請を受けた開発元企業が調査を実施したところ2019年10月16日、今度は実際に投稿者の指摘するリスクが確認されました。

そのため、H.I.S側は宿泊者の安全性を考慮して、

  • 客室ロボット全台を回収した上で、不審なアプリが導入されていないかなどをチェック
  • 客室ロボットに対するサイバー攻撃を想定し、全ロボットに対策を実施

するなどの対策を実施。「ロボットへ想定される 不正アクセス方法への対策は全台完了」と説明しています。

参照「変なホテル舞浜 東京ベイ」の客室ロボットに関する SNS 投稿の内容について/H.I.S.ホテルホールディングス株式会社


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