「おさいふPonta」に約30万回もの不正アクセス、残高の不正移動も発生|サイバーセキュリティ.com

「おさいふPonta」に約30万回もの不正アクセス、残高の不正移動も発生



画像:ローソンより

ローソン株式会社は2018年10月31日、同社が提供している電子マネーサイト「おさいふPonta」が、海外IPアドレスからのサイバー攻撃を受けたと発表しました。ローソンによると、攻撃者は外部から入手したパスワードリストを用いて、1時間に30万回もの不正ログインを試みたとのこと。

同社はIPを遮断するなどの対抗措置を講じましたが、いくつかの「おさいふPonta」アカウントにチャージ残高が不正移行が確認され、謝罪と対応を進めています。

サービス停止などの影響が発生

ローソンは今回の不正アクセス被害を受け、2018年10月30日の午後5時より「おさいふPonta」のウェブサイト上でのチャージ・ポイント移行サービスの停止を決断しています。同サービスには不正アクセスの影響で複数件のポイント残高の不正移行被害が生じていましたが、これによりポイント残高の不正移行被害は停止したとのこと。

また同社は2018年10月31日に、会員情報照会・変更サービスの一時停止も決定。セキュリティ強化に努める考えです。

なお停止したサービスの再開時期は、記事発表時点では未定とのこと。ローソン側は時期が決まり次第、サイト上で発表すると説明しています。

パスワードの流用を注意喚起

ローソンは不正アクセス被害を受けて、ユーザーに向けて定期的なパスワードの変更・他サービスのものを流用しないよう呼び掛けています。

今回確認された攻撃者の手口は、外部で入手したパスワードリストを用いる「リスト型攻撃」です。これはセキュリティの脆弱なサイトからID・パスワードの組み合わせを盗み出し、別のサービスに高速入力を試みる手口。金融機関や電子マネーサイトなど金銭に関わるサービスが狙われやすく、被害を防ぐためにはユーザー側も警戒も求められます。

参照「おさいふPonta」サイトへの不正アクセスについて/ローソン


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