2018年1月17日、滋賀県長浜市は同市の管轄に当たる「浅井学校給食センター」に所属する職員が不正アクセスを行ったとして、停職6カ月の懲戒処分を下したことを公表しました。
長浜市の報告によると、同職員はセンター所長のアカウントを利用して、勤怠管理を行うシステムに侵入。自身の有給休暇を不正に水増したと説明しています。
65回の不正アクセスにより約65万円を不正受給
懲戒処分を受けた同職員は、2016年から2017年にかけて合計65回もの不正アクセスを敢行。有給休暇記録を削除した上で、病気休暇等の履歴に改ざんすることで、規定日数以上の休暇を取得していたのことです。
また、同職員は一連の不正アクセスにより、約65万円もの給与を不正に受給。約47日も不正に欠勤していたと見られています。
セキュリティー意識の欠如によりセンター長にも処分か
長浜市によると、不正アクセスを行った職員の他に同センターの所長も、パスワードの管理を怠ったとして「3か月間、1/10の減給」の処分が下されています。
同センターの所長はパスワードを初期設定の職員番号から変更を行っておらず、これが不正アクセスを許してしまった要因であると推察すると、処分は妥当であると言わざるを得ません。
こうした内部犯行による不正アクセスは、組織としては最も警戒すべき部分です。自社で起きないトラブルとは言い切れませんから、一度再確認してみては如何でしょうか。
<参照>
不正アクセスで有休枠水増し 滋賀、市職員が欠勤分給与/京都新聞