
画像:虎の門病院より引用
国家公務員共済組合連合会虎の門病院は2025年9月12日、同院の検査を受けた患者170名分の個人情報が記録されていた可能性のあるUSBメモリの所在が不明になっていると発表しました。
発表によると2025年8月1日、同院が検査業務を委託する株式会社エスアールエルが再委託している株式会社メディスケットの作業員が、業務中に使用していたUSBメモリの所在が不明になっていることが判明しました。同院や委託事業者は院内を捜索しましたが、2025年9月12日時点で発見には至っていません。患者の検査結果などを一時的に保管する用途で使用されていたもので、患者のカナ氏名や検査項目が記録されていた可能性が生じています。ただし、カナ氏名以外の情報は数値やコードが中心で、第三者が取得しても判読は困難と見られています。
事案判明後、病院と委託事業者は事実確認を行い、個人情報保護法に基づいて個人情報保護委員会や関係行政機関へ報告しました。対象となる患者には個別に書面で通知し、万一不審な連絡などがあった場合は相談窓口への連絡を呼びかけています。
同院は再発防止策として、委託業者の情報管理体制の再確認や使用記録の徹底を発表。さらに外部記録媒体の取り扱いルールの再周知、情報セキュリティ研修の強化などを実施しているとのことです。