画像：快活フロンティアより引用

警視庁はこのほど、インターネットカフェ「快活CLUB」を運営する快活フロンティアの公式アプリに対し不正アクセスを行い、約725万件におよぶ会員情報を不正に取得した疑いで、大阪市に済む高校2年の男子生徒（17）を、不正アクセス禁止法違反と偽計業務妨害の容疑で再逮捕する方針を固めました。

情報によると、男子生徒は2025年1月18日～2025年1月20日にかけて快活フロンティアが管理するサーバーに自身の端末から不正アクセスを実施し、会員情報を取得するプログラムを実行しました。男子生徒は会員情報を自身の端末へ取り込むためのプログラムを作成する過程で、システムの防御を回避する方法や、エラーメッセージが表示された際の対処法などをChatGPTに質問し、機能を高度化していった、とのこと。一方、同社は快活フロンティア側は公式アプリの一部サービス停止を余儀なくされるなど、業務に支障が生じたとしています。

捜査の端緒は、楽天モバイル回線の不正契約事件で摘発された別の少年グループの調査過程において、生徒が今回の事件に関与している疑いが浮上したことが関係しています。生徒はオンライン通信サービス「ディスコード」上で快活CLUBへの攻撃を予告したり、その実行過程を実況していたとされ、サイバー犯罪に関心を持つネットユーザーの間で知られていました。男子生徒は2024年5月にも、他人名義のクレジットカードを用いてポケモンカードなどを不正購入したとして、窃盗容疑で逮捕されています。サイトの脆弱性の確認やカード不正利用の研究が目的だった、とのことです。

参照「快活CLUB」公式アプリにサイバー攻撃疑い 少年（17）を逮捕 生成AI「ChatGPT」使いプログラム作成 700万件超の会員情報が流出　警視庁｜TBS NEWS DIG