皆さんは「OAマネージャー」という仕事を知っていますか?
QAマネージャとは、品質保証を行うテストエンジニアなどを取りまとめる品質保証部門の責任者として品質保証やテストの計画や戦略を策定するといった仕事を行います。製品の品質を高く維持することは、市場の信頼や売上の拡大につながるとても大切な要素です。
今回は、このQAマネージャについてとりあげます。
この記事の目次
QAマネージャーとは
業務システムやパッケージソフトウェアなど、さまざまな製品は、最終的に顧客へ納品や店舗での販売にさいして、バグなどの問題のない高い品質を保っている必要があります。
QAマネージャは、QA「Quality Assurance(品質保証)」に関わる製品テストなどの計画立案や企業としての戦略の立案など、製品の品質を維持し高めるためのリーダーとして、品質保証に携わっています。
QAマネージャーの仕事内容
具体的にQAマネージャとは、どういった仕事をしているのでしょうか。
- テストエンジニアなど品質保証関連のメンバーの取りまとめ
- 製品のテスト計画の立案や作成
- 品質向上や保証のための企業戦略の策定
- 品質向上のための業務フローの提案
このように、QAマネージャは製品の品質を維持し、高めるためのさまざまな計画や戦略を作成しています。
QAマネージャーの需要
製品の動作確認や品質保証といったものは、業務システムやソフトウェアの開発現場ではとても重要な仕事です。そして、これらの仕事に直接関わるテストエンジニアを取りまとめ、彼らが行うテストなどの内容を決めるQAマネージャの需要はとても高いものとなっています。
QAマネージャーの年収
企業の中で、品質保証という点でとても重要な役割を果たしているQAマネージャ。彼らの年収はどのくらいでしょうか。
大手人材紹介サービスのマイナビエージェントでは、さまざまな職種の平均年収を公開しています。品質保証に関わる人材の平均年収は389万円と比較的低い水準です。これは、実際に開発作業などを行うわけではないといったところにも原因があるのでしょう。
ただし、上位職種であるQAマネージャの場合は、多くの求人が500〜1,000万円の間となっており、一般的なQA人材より高くなっていることがわかります。
QAマネージャーの求人状況
IT人材は、慢性的な不足もあり全体的に求人が好調な状態が続いていますが、QAマネージャの求人の状況はどうなのでしょうか。
結論から言うと、QAマネージャの求人は好調です。たとえば、大手の転職サイトであるインディードで検索すると300件以上の求人が表示されます。これらの中には、上限で1200万円の年収を提示しているものもあるなど、企業がQAマネージャという人材を非常に求めていることがよくわかります。
QAマネージャーになる方法
QAマネージャになるにはどうすれば良いのでしょうか。QAマネージャには、品質保証に関わるテストエンジニアに必要になる知識に加えて、テストの計画立案や品質保証の戦略、顧客との折衝などさまざまな仕事が必要とされます。これらは、未経験などで簡単に身につけられるものではありません。
キャリアプランとしてQAマネージャを視野に入れているのであれば、実際に品質確認や動作確認のためのテストを実施するテストエンジニアからのステップアップがもっとも順当な流れでしょう。テストエンジニアになるには、プログラミングの知識、開発環境、検証環境や手法の知識といった品質に関わるさまざまな知識が必要となります。これらを身につけてテストエンジニアとして経験を積んだ上でQAマネージャを目指しましょう。
また、他にはソフトウェアの開発からQAの方にといった道もあります。実際に開発を行なっていた経験を踏まえて、品質保証の知識を上乗せすることでQAマネージャとして仕事ができるようになるはずです。
QAマネージャーに必要な資格
基本的にはQAマネージャとして仕事をするうえで資格は必要ありません。しかし、必要な知識や技術を身につけるうえで資格の取得は、体系的な学習ができるという点で非常に効率的です。
QAマネージャに有効な資格は、ITエンジニアとは少し違うもので、以下のような品質保証となります。
JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)
主催団体一般財団法人日本科学技術連盟
URLhttp://jstqb.jp/index.html
ソフトウェアテスト技術者資格認定組織であるJSTQBが実施している認定資格で、テスト技術者としての知識や技術を持っていることを示す国際資格です。
IT検証技術者認定試験(IVEC)
主催団体一般社団法人IT検証産業協会
URLhttps://www.ivia.or.jp/item43
一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が認定するテストエンジニアやマネージャの資格試験で、IT関連製品がある基準以上の品質を維持していることを証明するための技術や知識を持っていることを示す資格です。この資格にはレベルが設定されており、マネージャは最低でもレベル5以上が必要です。
最後に
品質保証を担うQAマネージャーの需要は今後さらに高まっていくでしょう。興味のある方は実際に下記の「エンジニア派遣」で求人募集を探してみてはいかがでしょうか。