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VPN接続とは?VPNの仕組み・セキュリティの基本



外出先から安全にインターネットを使用する技術として、SSLやメールの暗号化などプロトコルベースの対策が普及しています。しかしインターネットを使うサービスは多様化してきており、利用するアプリケーションを意識することなく安全に使用したいというニーズも高まっています。

そこで登場したのが「VPN」という技術です。今回はVPNの基本から具体的に使用できるサービスまでを紹介します。

VPNの基本・VPN接続とは

まずは、VPNの基本から押さえましょう。
VPNとは「Virtual Private Network」の略語で、訳すと「仮想の専用線」を意味します。VPNを用いると、インターネット回線上に仮想の専用線を設け、セキュリティ上の安全な経路を使ってデータをやり取りします。この仮想の専用線は特定の人しか使用できません。

また、外部から通信内容を盗み見ることも不可能です。そのため、一般に開かれたインターネット回線よりも高度に、データの盗聴や改ざんといった脅威から情報を守れます。

VPN接続する拠点にルーターを設置

VPNを導入するためには、拠点にVPN対応ルーターを設置する必要があります。VPN対応ルーターは、契約したVPNサービスからレンタルも可能です。

VPN接続すると、遠隔地の拠点同士を1つのネットワークに統合できます。わかりやすく例えるなら、拠点と拠点を有線LANで物理的に接続するようなイメージです。実際には無線LANにより構築されたネットワーク内で通信します。1つのネットワークであるため、外部から中身を覗き見られる心配はありません。

普通の通信の危険性

VPNに対し普通の通信は、1つのネットワーク内でデータをやり取りしません。複数のネットワーク同士でやり取りするので、送信したデータは一般の通信経路を通り、受信者に届けられます。そのため、通信経路の途中で、データを盗み見られる可能性があるわけです。

普通の通信も、暗号化により一定のセキュリティは保たれています。ですが、通信内容の盗聴技術に長けた悪者にかかれば、簡単にデータを解析されてしまうでしょう。VPNを用いれば、通信内容を二重に保護できるため、データを解析される可能性を軽減できます。

VPNの仕組み

 

VPN接続は、接続先の拠点にVPN対応のルーターを設置し、一般のインターネット回線を通って相互通信する仕組みです。VPN専用のネットワーク内を通るデータは保護され、外部から読み取ることは困難になります。

また、VPN経由でインターネットに接続した端末には、プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)が割り振られるます。プライベートIPアドレスは、個々のネットワーク内で、端末を識別するために用いられるもの。IPアドレスを変更できると、接続制限のあるWebサイトの閲覧やサービスの利用などに役立ちます。

VPNはなぜ安全なのか?

VPNの通信はなぜ安全なのか、もっと詳しくお話しましょう。VPN接続する際は、次の3つの手順を踏みます。

1.トンネリング トンネルのように、中を通っているもの(=通信内容)を見えなくする技術。データの送信者と受信者をつなぐトンネルを構築し、その中でデータをやり取りするため、外部からは干渉できない。
2. 暗号化 鍵暗号化技術を使って、トンネルの中を通るデータを別のデータに変換し、改ざんや盗み見られるのを防ぐ。
3. 認証 データの送信者と受信者が、お互いに正しい相手だと確認する方法。第三者が送信者のふりをして偽のデータを送ったり、受信者のふりをしてデータを盗んだりできなくする。

VPNはこれら3つの手順を踏むため、安全に通信できるわけです。さらに、トンネリングする際に、データはカプセル化されます。カプセル化とは、その名の通りデータをカプセルのように包み隠すこと。

カプセル化されたデータの中身は、第三者から全く見えなくなります。ですので、仮に第三者にトンネルの中を見られても、カプセルの中までは見えないため情報は盗まれません。カプセル化したデータは、トンネルの出口で元の姿に戻り、受信者に届けられます。

こうした何重ものシステムにより、VPNはデータを守って安全な通信ができるのです。企業のデータや個人情報を守る上で、欠かせない存在と言えるでしょう。

VPNと従来の専用線との違い

VPNの他に従来からある方法が、専用線です。VPNは、既存のインターネット回線に専用の仮想ネットワークを構築するため、使用する回線自体は他のユーザーと共通されます。一方、専用線の通信では、特定の会社のみが使える専用回線を使用できます。

特定の会社の拠点間を1対1対で通信するので、言葉通り「専用の回線」となり、他のユーザーはアクセスできません。そのため、非常に高い安全性を実現できるわけです。

しかし、専用線の設置費用は高額で、設置の手間もかかります。1対1で接続するため、本社と拠点は結べても、拠点同士の相互接続には新たに専用線を引かなくてはいけません。

そこで登場したのがVPNです。VPNは既存のインターネット回線上に仮想ネットワークを構築するので、新たに専用線を設置するコストや手間が発生しません。その上、拠点同士の相互接続も可能で、物理的な距離にコストを左右されないわけです。

また、専用線は障害により回線が途切れると、復旧するまでネット接続ができなくなります。その点、VPNは回線が途切れても、別の迂回経路を通って接続できます。

このように、VPNは専用線のデメリットをカバーしつつ、安全にインターネットに接続できます。そのため、高度な機密保持を要する機関や大企業だけでなく、中小企業や個人にも広く普及していきました。

VPNの種類

VPNを構築する方法として大きく分けて「インターネットVPN」と「IP-VPN」の2種類があります。

1. インターネットVPN

インターネットVPNでは一般のインターネット回線を用います。既存のネットワークであるインターネットを使用することで、低コストで構築することができます。インターネットVPNもさらにいくつかの種類に分けることができます。

IPsec-VPN(セキュアな通信が可能)

IPsecとはIP Security Architectureの略です。インターネットで安全な通信を行うために暗号化する技術や仕組みのことです。通信内容を盗聴されても暗号化されているため、内容を解読させることなくセキュリティを確保します。

SSL-VPN(リモートアクセスに最適)

IPsecと同じように暗号化することで通信内容を保護する方式です。IPsecとの違いは、IPsec-VPNがネットワーク層で実装されることに対して、SSL-VPNはセッション層で実装されるという違いがあります。そのためIPsecではHTTPやSMTPなど上位のアプリケーションプロトコルに依存せずに利用することができます。

一方、SSL-VPNはHTTPやPOPなどアプリケーションごとにSSLに対応させる必要があります。HTTPであればHTTPS、POPであればPOP over SSLなどです。

IPsec-VPNを導入するためには、受信者と送信者に同一の専用ソフトをインストールする必要があります。一度環境を整えたら比較的高速に通信することができます。SSL-VPNではSSLに対応したアプリケーションを使えば、新しくSSL-VPNのためのソフトウェアをインストールする必要はありません。このため、導入時の負担を最小限に抑えることができますが、対応したアプリケーションを経由するため、IPsecに比べて速度は遅めです。

L2TP/IPsec(1つのトンネルで複数のセッションが可能)

正式には「L2TP over IPsec VPN」といいます。L2TPとは「Layer 2 Tunneling Protocol」のことです。ネットワーク間でVPN接続を実現するトンネリングプトコルのことです。L2TP自体には暗号化の仕組みはないのですが、IPsecと併用することで通信内容の暗号化を行い、データの機密性や完全性を確保します。

PPTP(Windowsとの親和性が高く手軽にVPNを構築できる)

PPTP(Point to Point Tunneling Protocol)もVPNを構築するための方式の一つです。PPTPとIPsecの違いはデータの送受信に使うトンネルの数が異なります。PPTPでは送信・受信ともに一つのVPNトンネルで行い、1本のVPNトンネルだけ作ります。一方でIPsecは送信用と受信用でそれぞれ別のトンネルを作ります。

PPTPはマイクロソフト社によって提唱されたこともあり、Windowsとの親和性が高く手軽にVPNを構築できます。

2. IP-VPN

VPNのもう一つの種類がIP-VPNです。IP-VPNは大手の通信事業者が用意している閉域網を利用したVPNです。

閉域網を使用することでセキュリティを高め、情報漏洩や盗聴される心配もありません。そのため通信速度の安定性やセキュリティ面ではインターネットVPNより優れています。

IP-VPNではMPLS(Multi Protocol Label Switching)と呼ばれる技術が利用されています。ラベルと呼ばれる2種類のヘッダを付与することで、データの転送経路とネットワークを識別します。

こんな時に使おうVPNのメリット

VPNが登場する以前は、外部から社内のネットワークに安全にアクセスするために専用線が用いられてきました。しかし専用線は帯域やセキュリティを保証する一方で、回線の距離や通信速度によりコストがかかり、さらに1対1の通信となるため、複数の拠点間との接続にもコストが必要でした。

VPNではインターネットや閉域網を使用することで、コストはプロバイダの使用料金や回線費用だけで済むため、専用線に比べ低コストで導入することができます。

さらにVPNのメリットをまとめると、

  • 物理的な制約を受けずに疑似的にLANを構築できる。
  • IPアドレスを知られずにインターネットを利用できる
  • 専用線より低コストで専用線に近いセキュリティを実現できる
  • 無料Wi-Fiなどの回線を暗号化して利用できる

などがあげられます。

海外でのネット接続

海外で自由にネット接続したいときにも、VPNは有効な手段です。日本に住んでいるとあまりピンとこないかもしれませんが、海外にはネット利用に厳しい制限をかけている国が存在します。

中でも、中国の金盾(グレートファイアウォール)が有名です。日本では問題なく使えるサービスが、中国ではアクセス遮断されているため利用できません。中国からアクセスできないサービスは、主に以下の通り。

  • Google関連サービス(Google検索、Gmail、YouTubeなど)
  • SNS(Twitter、Facebook、Instagramなど)
  • メッセンジャーアプリ(LINE、WhatsAPPなど)
  • その他、外国マスメディアやファイル共有サービス

旅行で少しの間滞在するだけなら問題ないかもしれません。ですが、ビジネスや移住で長期滞在する場合は、困る場面が多いのではないでしょうか。

また、国自体がアクセス遮断をしていなくても、海外からだと利用できない日本のサービスもあります。なぜなら、著作権などの権利関係により、海外からのアクセスを制限してコンテンツを保護しているからです。

主に、以下の日本国内向けサービスが海外からは利用できません。

  • 日本版Netflix
  • 日本版hulu
  • Amazonプライムビデオ(日本国内限定コンテンツ)
  • TVer
  • AbemaTV
  • 電子書籍サービス

これらのアクセス遮断をする際に、判別基準となるのがIPアドレスです。IPアドレスには「どの国からアクセスしているのか」という情報が含まれています。なので、規制対象の国のIPアドレスであれば、自動的にブロックされます。

そこで活躍するのがVPNです。VPNを使えば、国やサービス側にアクセス遮断をされていても自由に接続できます。VPN経由でネットに接続すると、指定の国のIPアドレスを取得してからサービスにアクセスするため、利用制限を回避できます。

海外に長期滞在する予定がある人は、VPNの利用を検討してみてください。

海外のサイトに接続したい

海外から自由にネット接続したい場合とは逆に、日本国内から海外サイトへアクセスしたいケースもありますよね。

Youtubeの見たい動画が「お住まいの国では公開されていません」と表示されて見れない

海外ブランドの通販サイトを利用したいのに、日本向けページに飛ばされる

このような経験をしたことはありませんか? そんなときもVPNを利用しましょう。

仕組みは、海外から自由にネット接続したい場合と同じです。VPNを経由し、日本のIPアドレスを海外の国籍に変更するだけで、簡単に海外サイトを閲覧できます。

今や、ネットに接続すれば世界中とつながれる時代になりました。VPNを利用すれば、より自由に海外のコンテンツを楽しめます。趣味やビジネスの幅を世界に広げたい場合には、ぜひVPNを活用してみてください。

国内での接続制限解除

IPアドレスを変更すれば、日本国内のアクセス制限も解除できます。

  • 学校内のWi-Fiが厳しいアクセス制限がされていてる
  • ホテルのWi-Fiだと自由にWebサイトを閲覧できない

このような場合、自宅のネットワークと端末をVPNで接続すれば、自由にインターネットを使えるでしょう。ただし、この方法を社用PCでおこなうのは注意が必要です。通信内容は見えないので、どんなサイトを閲覧したのかはバレません。けれども、社内のネットワーク管理者には「どの端末がVPNを使用している」ことは把握されます。なので、注意を受ける可能性があることを念頭に置いておきましょう。

オンラインゲーマー

「時間帯によってゲームの通信速度が不安定で困る…」

「オンラインゲームのラグを改善したい…」

このように悩んでいるオンラインゲーマーの人にも、VPN接続がおすすめです。VPNを使うと、通信速度やラグ(遅延)を改善できるかもしれません。

普通の通信だと、契約しているISP(インターネットサービスプロバイダー)に通信量を把握されています。そのため、膨大なデータ通信量をともなうオンラインゲームに速度制限を設けているISPが存在します。

制限を設けているISPと契約している場合、通信の混み合う時間帯に速度が遅くなることが。なぜなら、一部のユーザーが大容量の通信をおこなうと、同じISPを利用する他のユーザーに通信遅延がおきることがあるからです。

公平性を保つためにおこなわれる措置とはいえ、オンラインゲームをするたびにいつも速度制限をかけられるのは困りますよね。そこで、制限を回避するために役立つのがVPNです。

VPNの通信はカプセル化されています。ISP側には通信内容がわからないので、オンラインゲームに設けられている制限を回避可能です。

また、契約しているISPのルーティング(経路選択)が、ゲーム内のラグを生んでいるかもしれません。ルーティングとは、異なるネットワークと通信する際に、最適な経路を選択すること。適切にルーティングがされていないと、ゲームサーバーと最短距離で通信されません。

ping値によるラグも解消可能

余計な迂回路を通ってゲームサーバーと通信していると、ping値が大きくなり、ラグが生まれます。オンラインゲーム上のping値とは、ゲーム機からサーバーまでの往復時間を指します。

ping値が小さいほどラグが少なく、快適にゲームをプレイできます。次の項目に当てはまる人は、ping値が大きいと言えるでしょう。

対戦ゲームで敵を撃ったのに、ダメージが入っていない

もしくは、攻撃を避けたのにダメージを受けている

キャラクターが突然、場所を移動する(ワープしたように見える)

ping値は、FPSや格闘ゲームなど、一瞬の入力差で勝敗が決まるゲームにとても大切な要素と言えます。こうしたラグを改善するためにも、VPNの導入が有効的です。VPNを使えば、ゲームサーバーに1番近いVPNサーバーから、最短ルートで接続できます。

オンラインゲームの通信速度やラグに悩んでいる人は、VPNを導入してみてはいかがでしょうか。

VPNを使わないリスク

ここまでのお話で、VPNの安全性や仕組みについてお分かりいただけたでしょうか。けれども、「そもそも通信内容が盗み見られたからって、何が問題なの?」とVPNの必要性を感じない人もいるでしょう。これまで普通の通信で問題が起きていなかったら、そう思うのも無理はありません。

ここでは、通信内容を盗み見られた場合の2つの危険について解説します。

  1. 通信内容を盗聴・盗み見て不正利用される
  2. 企業・個人の機密情報を盗まれ、売買される

順番に解説します。

通信内容を盗聴・盗み見て不正利用される

最初に考えられるリスクが、盗み見た通信内容を不正利用されること。たとえば、通販サイトのIDを盗られてしまうと、あなたになりすまして不正にログインされてしまいます。その結果、あなたのアカウントで勝手に買い物をされたり、送り先や登録メールアドレスを変更されたりするかもしれません。そうなれば、あなたがログインを試みない限り、不正利用は発覚しません。

他にも、ネットバンキングのログイン情報を盗まれたらどうなるでしょうか?銀行口座に直接ログインし、あなたが気づかないうちに送金操作され、気づいた頃には口座は空になっているかもしれません。

また、なりすまし被害は直接的なものだけでなく、SNSにログインされるケースもあります。詐欺メールの送信やフィッシングサイトへの誘導など、あなたのアカウントが不正行為の道具にされる可能性があります

2018年頃には、不正ログインを利用してLINEアカウントの乗っ取りが流行しました。あなたのアカウントに登録された人々に、「プリペイドカードを買って、その番号を教えて」とメッセージを送る手口です。知らない人から来たメッセージならば、騙される人は少ないでしょう。しかし、よく知るあなたのアカウントから送られてきたら、信じてしまう人は少なくありません。

盗まれた情報が不正利用されると、あなただけではなく、周りの家族や友人も被害に遭う危険があるわけです。

企業・個人の機密情報を盗まれ、売買される

もう1つのリスクは、盗まれた情報を売買されるケースです。企業の機密情報が売られれば、大きな損害を招くでしょう。また、盗んだ情報と引き換えに、企業に直接金銭を要求する被害事例もあります。

顧客の個人情報を盗まれれば、個人情報漏えいとなり、重大な信用問題に発展します。国からは個人情報の取り扱い方の是正勧告や指示を受け、さらに損害賠償による経済的ダメージも負う可能性があるでしょう。このような事態を避けるためにも、通信内容の保護は厳重におこなわなければいけません。

こう言うと「でも、それは企業とか組織の話でしょ? 個人には関係ないよね」と思う人もいるのではないでしょうか。ですが、個人情報の漏えいリスクは、決して組織に限った話ではありません。

仮に通信内容を解析し、あなたの個人情報が盗まれたとしましょう。個人情報が売買されて犯罪組織に渡った場合、あなたの名義で勝手に銀行口座を作られ、振り込み詐欺やマネーロンダリングなどの犯罪に使われるかもしれません。もしくは、各サービスに不正ログインしてお金を盗み取られることも考えらます。

このように、個人情報や企業の機密データが売買されると、多大な損失を招くわけです。インターネットに接続する以上、情報が漏れるリスクはゼロにはなりません。だからこそ、あらゆる角度からセキュリティ対策をして、リスクをゼロに近づけることが重要です。

VPNの利用方法

具体的にVPNを利用する方法として2つのケースがあります。

1. 事業所間を結ぶ

東京本社にあるLANと大阪支社にあるLANをつなげたいなど、インターネット越しに複数のLAN同士をつなげるときに使われるVPNです。LANとLANの間をVPNを使って接続することで、例えば東京本社のLANにある業務用データに対して、大阪支社のLANにあるPCからアクセスすることができます。

この場合、VPN専用のルータを使ってLANを接続します。VPNを導入する事で、東京と大阪のLANを統合でき、一つのネットワークにすることができます。

2. 外出先のPCから社内LANに接続する

VPNはLANとLANを接続するだけでなく、外出している社員のノートPCから東京にあるLANに接続することもできます。これにより出張の多い社員が、まるで東京本社にいるようにLANのデータにアクセスできます。持ち出したノートPCにVPNの設定を行うことで、東京本社のLANの業務用のデータやNASにアクセスできます。

このようにVPNを利用する事で、離れたところからLANに接続することができます。

VPN経由でテレワークをする方法

2019年に推進された働き方改革や、新型コロナウイルス感染症により、各企業でテレワークの導入が進みました。また、ノマドワーカーやフリーランスのように場所を選ばない働き方をする人も増えています。

こうした働き方の変化により、自宅のWi-Fiやカフェの無料Wi-Fiを使って仕事をしている人も多いですよね。そこで問題になるのが、セキュリティ対策です。

社内であれば、パソコンは会社のネットワークで保護されており、ウイルス感染や通信内容を盗み見られるリスクから守られています。ところが、パソコンを社外に持ち出し、有効な保護がされてない環境から社内ネットワークに接続すると、一気にリスクが高まります。

「有効な保護がされていない環境」は無料Wi-Fのみならず、自宅のWi-Fiであっても絶対に安全とは言い切れません。なぜなら、普通の通信である以上、情報を盗み見られるリスクはVPNを経由するよりも高いままだからです。

なので、テレワークをするなら、たとえ自宅のWi-Fiでしかネット接続しなくとも、VPNの導入をおすすめします。機密情報が漏れたり、社内ネットワークに不正アクセスを受けたりしないよう、万全のセキュリティ対策を施しましょう。

会社側がVPNの初期設定をしてくれれば、パソコンからは簡単にVPNにつなげられます。パソコンのVPNの設定画面で「VPNプロバイダー」「接続名」「VPNサーバーのアドレス」を入力し、保存すれば設定完了です。

また、情報漏えいのリスクは、フリーランスでも同様です。クライアントからの依頼や機密データが流出してしまうと、クライアントが損失を被るだけでなく、フリーランス側の信用問題にも関わります。少なくとも、データを流出させてしまったクライアントから、新たに案件を請け負うのは難しくなるでしょう。

テレワークとフリーランスのどちらにせよ、情報漏えいのリスクを減らすためにVPNの導入は必須と言えます。

VPNの設定について

VPNの初期設定から自分でする場合は、端末の「設定」メニューから「VPN」を選択し、詳細オプションを開きましょう。拠点の選択やルーティングなどの設定がおこなえます。

種類によって異なりますが、VPNの初期設定は高度です。ネットワークの構築や運用には専門的な知識が必要になります。誤った設定をしてしまうと、セキュリティリスクが高まるかもしれません。わからない場合は無理に自分で設定しようとせず、VPNサービスに依頼しましょう。

VPNと無料Wi-Fiの関係

街中にあるカフェや商業施設などには無料のWi-Fiサービスの普及が進んでいます。無料Wi-Fiサービスは公衆向けのサービスということもあり、暗号化されていなかったり、認証のレベルが低かったりします。このため、通信内容が盗聴されたり改ざんされたりするリスクもあります。また、悪意のある第三者が不正なWi-Fiアクセスポイントを公開し、待ち構えているといこともあります。

そこで有効な対策なのがVPNです。無料Wi-Fiを使用する際にVPNトンネルを構築して、通信内容を暗号化することで、無料Wi-Fiをセキュアな環境で使用できます。

スマートフォンでVPNを利用するためのアプリもリリースされています。国内の著名なメーカーである「トレンドマイクロ」と「シマンテック」のアプリを紹介します。

フリーWi-Fiプロテクション(トレンドマイクロ)

 フリーWi-Fiプロテクションは、ホテルやカフェ、海外などの旅行先で Wi-Fi利用時の通信を暗号化し保護するスマホ・タブレット向けアプリ。Wi-Fi環境に侵入した攻撃者による通信内容の盗み見や個人情報の漏えいを防ぎ、大切な情報やプライバシーを守ります。

価格は、2年版5,093円(税込)、1年版(自動更新)が2,600円、1年版2,954円(税込)、月額版(自動更新)280円(税込)となっています。
サイトフリーWi-Fiプロテクション

ノートン セキュアVPN(シマンテック)

 ノートンセキュアVPN – Symantec

ノートン セキュアVPN(Norton Secure VPN)は個人情報を暗号化することでデータを保護します。フリー Wi-Fi ホットスポットでも、安心してインターネットを利用できます。また、ログも記録されないので、ネット上の活動や位置情報が追跡・保存されることはありません。

価格は、1年1台版が3,290円(税抜き)、1年3台版が3,890円(税抜き)となっています。
サイトノートン WiFi プライバシー

セキュリティ対策として有効なVPNサービス紹介

データの暗号化やIPアドレスの偽装などに使用できるVPNサービスを5つ紹介します。

セカイVPN

 世界各国(日本、アメリカ、ドイツ、台湾、韓国)に設置したVPNサーバーに接続することで、各国のIPアドレスでインターネットを利用できます。月額費用は1,100円で、初回の2か月は無料で使うことができます。
サイトセカイVPN

NordVPN

世界59か国、5,500以上のVPNサーバーを選択できます。使用できる端末も同時に最大6台まで対応しています。1年プランを契約すれば、1か月あたりおよそ520円の費用で使用でき、30日間の返金保証もついてきます。
サイトNordVPN

ExpressVPN

世界94か国、160都市のVPNサーバーを利用できます。通信速度は無制限でサーバーの切り替えも自由です。15か月プランで契約すれば、1か月約910円の費用で最初の3か月は無料です。さらに30日間の返金保証付きです。
サイトExpressVPN

PrivateInternetAccess

 世界78か国、1万2000台以上のサーバーに接続できます。PrivateInternetAccessの最大の特徴は、他のVPNサービスと比較して1年プランで月額およそ360円と格安な点です。30日間の返金保証もついてきます。支払い方法として、Amazonなどのギフト券が利用できます。このため、クレジットカードなどと比較して、支払い情報に個人情報を残さず利用できます。
サイトPrivateInternetAccess

チョモランマVPN

 インターネットの規制が厳しい中国から日本に簡単に接続できるVPNです。1年プランだと月額およそ750円で使用でき、接続アカウントもメインとスペアの2つが用意されています。片方が不調な時のバックアップとして使用したり、パソコンとスマホの同時接続で使用したりと、2つアカウントがあることで便利に使用できます。また初回は100円で10日間のお試しトライアルを利用できます。
サイトチョモランマVPN

まとめ

VPNを使用することで専用線より低コストでセキュリティを確保することができます。また専用線が1対1の接続方法であることに対して、VPNでは1対多の接続も容易に実現することができます。拠点間の通信や外出先からLANに安全に接続したいときなどに、VPNの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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よくある質問

VPNのデメリットはありますか?

  • VPNの初期設定を誤って行ってしまうと、IPの漏洩に繋がってしまうので注意が必要です。
  • インターネットVPN(公衆回線)は通信速度が一定ではないので、時間によっては通信速度が低下する場合があります。

VPNを導入するにはどうしたら良いですか?

VPN製品によっては、多くの機能が搭載されています。価格の高い製品を使用して、利用しない機能が多いと、無駄になってしまいます。何社か比べて自分にあった製品を見つけましょう。
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下記は中小企業向けの目次になります。

  1. 1.はじめに

  2. 2.あなたの会社の情報が漏洩したら?

  3. 3.正しく恐れるべき脅威トップ5を事例付きで
    •  3-1.ランサムウェアによる被害
    •  3-2.標的型攻撃による機密情報の窃取
    •  3-3.テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃
    •  3-4.サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃
    •  3-5.ビジネスメール詐欺による金銭被害
    •  3-6.内部不正による情報漏洩

  4. 4.情報漏洩事件・被害事例一覧

  5. 5.高度化するサイバー犯罪
    •  5-1.ランサムウェア✕標的型攻撃のあわせ技
    •  5-2.大人数で・じっくりと・大規模に攻める
    •  5-3.境界の曖昧化 内と外の概念が崩壊

  6. 6.中小企業がITセキュリティ対策としてできること
    •  6-1.経営層必読!まず行うべき組織的対策
    •  6-2.構想を具体化する技術的対策
    •  6-3.人的対策およびノウハウ・知的対策

  7. 7.サイバーセキュリティ知っ得用語集

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