Dridex|サイバーセキュリティ.com

Dridex

Dridexは、金融詐欺を目的としたトロイの木馬マルウェアで、特にオンラインバンキングユーザーを標的にしています。Dridexは、フィッシングメールや悪意のあるドキュメントを介して拡散され、感染したシステムから銀行の認証情報やクレジットカード情報を盗み出します。Dridexは、高度な技術を用いて、ユーザーが銀行のウェブサイトにアクセスした際に偽のログイン画面を表示するなどして、ユーザーの認証情報を攻撃者に送信します。また、Dridexは、バックドア機能を持ち、攻撃者がリモートで感染したシステムにアクセスし、追加のマルウェアをインストールしたり、システムを操作したりすることも可能です。Dridexは、金融機関や企業に対して大きな経済的損害をもたらすことがあり、特にランサムウェア攻撃の一環として使用されることもあります。対策として、ユーザーは信頼できないメールの添付ファイルやリンクを開かないように注意し、最新のアンチウイルスソフトウェアを使用してシステムを保護することが重要です。また、企業は、多要素認証MFA)を導入して、認証情報が盗まれた場合でも不正アクセスを防ぐ対策を講じることが求められます。さらに、銀行や金融機関は、ユーザーに対してフィッシング攻撃に関する教育を強化し、疑わしいメールやリンクに注意を促すことが推奨されます。


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