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ASPM

ASPM(Active State Power Management)は、PCI Expressデバイスの電力消費を最適化するための技術で、アイドル状態のデバイスが電力消費を抑えるために自動的に低電力モードに移行することを可能にします。この技術は、特にラップトップやモバイルデバイスでのバッテリ寿命を延ばすために重要です。ASPMは、デバイスがアイドル状態にあるときにリンクを低速化または停止させることで、電力消費を削減します。しかし、ASPMの設定が適切でない場合、デバイスのパフォーマンスに影響を与えたり、システムの安定性に問題が生じる可能性があります。また、特定の状況では、ASPMが原因でレイテンシーが増加し、リアルタイム処理が必要なアプリケーションに影響を与えることがあります。対策としては、デバイスのASPM設定を適切に調整し、システムのパフォーマンスと電力消費のバランスを取ることが重要です。特に、バッテリー駆動のデバイスでは、ASPMを有効にして電力消費を抑えることが推奨されますが、パフォーマンスが重要なデバイスではASPMを無効にすることも検討すべきです。また、ASPMに関連するドライバやファームウェアの更新を定期的に行い、互換性の問題やバグを修正することが推奨されます。


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