山梨県にある笛吹市商工会は2024年4月15日までに、同会職員がいわゆるサポート詐欺被害に遭い、商工会口座から合計約1,000万円の不正送金が発生したと明らかにしました。
笛吹市商工会によると職員は2024年2月27日、サポート詐欺に関連したマイクロソフト社の従業員を名乗る人物の指示に従い、遠隔操作用のソフトウェアを業務用パソコン2台にインストールしました。問題を把握した同会が、外部専門機関に調査を依頼したところ、同会預金口座から3回にわたり、合計約1,000万円が不正送金されている事実が判明。さらに被害パソコンは2,000名の個人情報や事業者情報を記録したパソコンにアクセスできる環境にあったことが判明し、情報漏えいの懸念も浮上しました。
同会は事案判明後、第三者調査機関に調査を依頼したほか、セキュリティ対策を実施しました。調査によると、被害を受けたパソコンから情報が抜き取られた形跡は確認されず、公表時点で不正利用と見られる事象も確認されていないとのこと。ただし、同会は調査後も、情報漏えいを完全に否定はできないと説明しています。
同会は今後、セキュリティ対策を徹底し再発防止に努めるとしています。
参照サポート詐欺による不正アクセスに関する調査報告と再発防止策について