勝手に再起動、プリンタから用紙大量、鳴門山上病院がランサム感染|サイバーセキュリティ.com

勝手に再起動、プリンタから用紙大量、鳴門山上病院がランサム感染



画像:鳴門山上病院より引用

徳島県の医療機関である鳴門山上病院は2022年6月19日、同院の端末がランサムウェアに感染し、運用していたネットワーク回線および電子カルテシステムが使用できない状態に陥ったと明らかにしました。

同院によれば、攻撃は2022年6月19日の午後に確認されたもので、プリンターから大量の紙が排出されたり、パソコンが勝手に再起動するなどの異常事態が発生。その後、ランサムウェアに感染したことを宣言する画面が表示され、各種システムが使用できない状態が確認されたとのこと。

同院は9つの診療科を持つ病院で、主に地域に住む高齢者のリハビリや介護を担う施設です。入院や訪問診療を受ける患者については通常通り対応する方針であるものの、外来診療は再来患者に限定するなど、一部医療サービスに影響が生じました。

バックアップデータにより復旧対応

鳴門山上病院は2022年6月21日時点で、サーバーの復旧に成功したとしています。

同院ではランサム感染によりネットワークおよび電子カルテシステムに影響が生じていましたが、オフラインバックアップデータを使用することで、一部の端末で稼働可能になったとのこと。見合わせていた新患外来診療も2022年6月22日から再開しています。

徳島県の医療機関は2021年に町立病院の半田病院がランサムウェアに感染し、甚大な被害を受けています。いずれも地域に欠かせない医療機関であり、セキュリティ対策の強化が求められます。

参照サイバー攻撃による被害について(第2報)/鳴門山上病院


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