半田病院、ランサム被害から復旧し通常診療を再開|サイバーセキュリティ.com

半田病院、ランサム被害から復旧し通常診療を再開



画像:つるぎ町立半田病院より引用

徳島県のつるぎ町立半田病院は2022年1月4日、ランサムウェアによる被害から復旧し、通常診療を再開したと明らかにしました。

半田病院を巡る問題は、2021年10月に同院のサーバーが外部からのサイバー攻撃を受けたことにより発生したものです。同院は攻撃の影響によりランサムウェアに感染し、約8万5千人分の患者情報が暗号化されたほか、プリンターが乗っ取られ大量の脅迫文を出力するなどの被害が発生。

さらに診療報酬計算や電子カルテ閲覧に使用する基幹システムが使用不能になったため、一部診療科を除き新規患者の受け入れを停止する事態に陥っていました。

データ復旧には成功するが個人情報の流出リスクは消えず

半田病院は犯人からの脅迫行為に応じず自力でのデータ復旧を選択しました。

発表によると同院は専門業者に依頼し2021年12月29日に被害サーバーを復旧。診療報酬計算システムも復旧し正常な運営状態を回復しています。

ただし、同院は攻撃者の要求に応じなかったため、見方を変えると同院は流出した個人情報を攻撃者の手に委ねたということでもあります。記事発表時点で実際に流出したという事案は確認されていませんが、今後も流出のリスクは生じ続けるものと見られます。

参照つるぎ町立半田病院


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