脆弱性利用し偽の決済画面にすり替え、677名のカード情報流出か|サイバーセキュリティ.com

脆弱性利用し偽の決済画面にすり替え、677名のカード情報流出か



画像:株式会社たち吉より引用

陶磁器やガラス製品など伝統工芸品を扱う株式会社たち吉は2021年9月7日、同社が運営する「たち吉オンラインショップ」が外部からのサイバー攻撃を受けたことにより、過去同社サイトにてカード決済したユーザー677名のクレジットカード情報が外部流出した可能性があると明らかにしました。

たち吉が明らかにしたところによると、同社は2021年6月4日に一部クレジットカード会社より「たち吉オンラインショップ」からカード情報が流出している可能性について指摘を受けました。同社が事実関係を明らかにするため第三者調査機関を通じて調査したところ、「たち吉オンラインショップ」に内在する脆弱性を利用して何者かが決済システムを改ざんし、カード情報を盗みとるためと見られる偽の入力画面を設置していた事実が判明。

これにより、2021年3月31日~2021年4月26日の期間中に入力されたカード情報が外部流出した可能性があるとして、同社は事実の公表を決定。対応用の窓口を設置したうえで、被害を受けたと見られるユーザーに個別に謝罪し、注意を促しています。

対応準備整え公表が遅れる

株式会社たち吉は現在、システム調査結果を踏まえてセキュリティ体制および監視体制の強化を進めています。
被害を受けた「たち吉オンラインショップ」は改修予定で、再開の見通しは改めてウェブサイト上で通知すると発表。
なお、同社は被害が判明した2021年6月4日から事実の公表に至るまで約3か月間が経過した点について、「対応準備を整えていた」と説明。本来ならば懸念が生じた時点で公表すべきとしつつ、正確な情報を把握しないまま公表し生じる混乱を避け、被害を最小限に食い止めるため、判断に至ったとしています。

対象となるユーザー 対象期間 対象件数 対象の情報内訳
期間中に被害サイトでカード情報を入力したユーザー 2021年3月31~2021年4月26日 677件 カード名義人名・カード番号・カード有効期限・セキュリティコード

参照「たち吉オンラインショップ」への不正アクセスによる個人情報漏えいについて


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