画像:オリコン株式会社より引用
オリコン株式会社は2021年6月30日、同社が運用する電子メールアカウントに対する外部からの不正アクセスが発生し、同社が過去実際にやり取りしたメールを引用した形の不審メールが確認されたと明らかにしました。
発表によると2021年6月16日、同社の取引先から「過去やりとりしたメールを引用した形の不審なメールが届いた」と連絡が入ったとのこと。原因を明らかにすべく、同社が調査を進めたところ、同社が運用する電子メールアカウントのログインパスワードが窃取され、アクセス可能な状態にあった事実が判明しました。
オリコン株式会社によると、電子メールアカウントには過去やり取りした電子メールの履歴情報が記録されていたほか、ビジネス取引先1万7,625名の氏名や勤務先に関係する情報などが記録されていました。記事発表時点で流出の有無は確認されていませんが、同社は情報が流出した可能性もあると見て、謝罪連絡を発しました。
デバイス認証機能設定実装し外部アクセスを抑止
オリコン株式会社によると、同社はは不正アクセス発生後、攻撃を受けた電子メールアカウントのパスワードを変更し、接続元からの通信をブロックする措置を講じました。また、被害の続発を阻止するため、同社全従業員のメールアカウントのパスワード変更および管理状態を点検したとのこと。
なお、同社は2021年6月29日までに、同社が承認した端末以外からメールシステムへアクセスできないデバイス認証機能設定を実装。セキュリティ対策を進めるとしています。