画像:府中市より引用
東京都府中市は2021年6月17日、市内の埋蔵文化財の発掘届のデータを格納していたSDカードを紛失し、2020年8月以降に提出された発掘届に記載されていた個人情報201件が所在不明に陥ったと明らかにしました。
府中市によると、紛失が明らかになったのは2021年6月11日のこと。市のふるさと文化財課に所属する職員が埋蔵文化財の工事立ち合い調査に赴くため、SDカードをセットしたデジタルカメラを持ち外出したところ、業務の途中で紛失したとしています。
府中市は紛失発覚後、調査現場や周辺の道路を捜索するなどしましたが発見には至らず。内部データが外部に流出した可能性もあるとして、事実を公表しました。
個人情報の外部持ち出し禁止などで再発防止へ
紛失したSDカードには2020年8月~2021年6月までに提出された発掘届を撮影したデータが記録されていました。
府中市によると、これらの発掘届には対象の所在地や敷地面積などのほか、土地所有者の氏名や住所が記録されていたとのこと。情報件数は合計で201件におよび、一部法人情報も含まれているとのことです。
なお、府中市は今回の紛失事案に伴い、今後は個人情報をカメラで撮影せず、個人情報を外部に持ち出さないよう取り決めるなど、再発防止を徹底するとしています。
参照個人情報を含むデータが残存するデジタルカメラの紛失について