クラウド会計ソフトを提供しているfreee株式会社は2021年2月10日、同社顧客から寄せられた問い合わせ内容など2,898件の情報管理にミスがあり、対象情報が外部流出した可能性があると明らかにしました。
発表によると、同社は顧客から問い合わせの管理ツールとして「Salesforce」を導入していましたが、2021年2月8日に問い合わせ内容の閲覧権限の設定に不備があり、第三者からのアクセスが可能な状況であることが判明したとのこと。
同社はこのため、2021年2月9日時点で閲覧権限の設定を変更し、外部からのアクセスを制御する措置を実施。現在は適切なセキュリティ環境にあるものとしています。
一部顧客カード情報も流出の危険性
freee株式会社によると、同社の設定不備により、2020年1月29日~21年2月9日の期間中に、freeeアカウントの再設定や料金の支払い、求人情報に関する問い合わせ2,898件について情報流出の可能性が生じています。
同社によると、主な流出項目はメールアドレスや問い合わせ内容ですが、一部のユーザーの氏名や電話番号、住所なども流出の可能性があるとのこと。また、他にクレジットカード情報2件や銀行口座番号3件、内外サービスのIDおよびパスワードの組み合わせ合計3件についても流出の可能性が生じたとしています。
このため、同社は今後、問い合わせ情報が閲覧されかねない状況にあったユーザーに向け、事態を説明する案内を出すなど対応を進める方針です。
参照クラウド型お問い合わせ管理システムに対しての第三者によるアクセスの可能性について