警視庁は2020年10月9日、証拠品として警察署内で保管されていたスマートフォンのデータを不正に転送した疑いで、西新井署刑事課に所属する男性巡査長を不正アクセス禁止法違反の疑いで書類送検しました。
情報によると、所内に保管されていたスマートフォンは別の事件の証拠品として保管されていたもので、内部にはわいせつなデータが記録されていたとのこと。逮捕された男性巡査長は捜査中に不正に端末を持ち出して、SNSサービス「LINE」を利用して、自身が保有するスマートフォンに転送した疑いがもたれています。
なお、端末には暗証番号によるロックがほどこされていましたが、男性巡査長はデータ解析などの業務を担っていたため、操作で知りえた情報を入力し、アクセスしたとみられています。
所有者の通報により発覚
問題の事件はスマートフォンの持ち主が証拠品を回収後、警察に通報したため発覚しました。
所有者がスマートフォンを回収してから内部データを閲覧したところ、LINEを通じて不正にデータが転送されている事実を把握。これを警察に通報したため、男性巡査長の関与が浮上したとのことです。
なお、男性巡査長は容疑を事実関係として認めており「興味本位だった」と供述。依願退職したとのことです。
参照証拠品スマホから性的動画送信 警視庁巡査長を書類送検/Yahoo!ニュース