アダルトビデオメーカー「SOD(ソフトオブデマンド)」は2020年3月18日、同社が展開するオンライン動画視聴サービス「SODプライム」にて、他人の個人情報が閲覧できる事象が発生し、登録会員の情報が流出した可能性があると明らかにしました。
インシデントは2020年3月16日、SODプライムを利用する一部顧客から、「他人の個人情報が表示されている」と指摘が入り発覚。これを受け同社は利用していたCDNサービスにおいて、個人情報をキャッシュしないなどの対策を実施しましたが、問題の解決が見られないため、アクセス遮断を決定しサービスを一時閉鎖。今後、原因等を調査する方針を示しています。
コロナ便乗サービスでアクセス過多
SOD社はインシデント発生時、新型コロナウイルスの蔓延に乗じる形で、SODプライム登録ユーザーにアダルトビデオ200本を一定期間無料開放するサービスを展開していました。
ところが、問題となったのは同サービスによる通信トラフィックの急増で、平常時の20倍近くにまで急増。同社はこれに対処するため、アクセス集中対策としてCDNサービスにより通信サービスを提供していました。
なお、同社によると、流出の危険性のある情報は「氏名」「住所」「電話番号」「ニックネーム」「メールアドレス」「購入履歴」「視聴履歴」「レビューリスト」「投稿動画」「会員ステータス」の10項目で、発生期間は2020年3月16日~2020年3月17日とのことです。