東京高裁がベネッセに賠償命令、流出事案の精神的損害を認める判決|サイバーセキュリティ.com

東京高裁がベネッセに賠償命令、流出事案の精神的損害を認める判決



株式会社ベネッセコーポレーションと顧客2名の間で争われた、ベネッセによる個人情報流出問題について、東京高等裁判所は2019年6月27日、ベネッセ側の賠償責任を認める判決を出しました。

賠償額は流出1件あたり2,000円。事件は2014年、ベネッセが業務委託した会社の従業員が約3,500万件の顧客情報を持ち出し、名簿業者に売却したというものです。

情報管理に対する期待裏切った

これまでの判決は、ベネッセ側の情報管理責任は認めつつ、具体的な被害が生じていない点から、賠償責任は認められていませんでした。

しかし今回の判決では、流出により顧客の私生活に影響を及ぼす可能性は否定できず、(ベネッセに)提供した個人情報が適切に扱われるという期待を裏切った、精神的な損害を認めた形です。

参照二審でベネッセに初の賠償命令 個人情報流出巡り東京高裁/Yahoo!ニュース/


SNSでもご購読できます。