画像:東北電力より
東北電力は2018年12月13日、資源エネルギー庁に向けて個人情報を含むバックデータを添付した資料を送信したところ、バックデータごと経済産業省のホームページに掲載され、情報流出が発生したと明らかにしました。
問題となった資料は、資源エネルギー庁において開催の「省エネルギー・新エネルギー分科会 新エネルギー小委員会 第19回系統ワーキンググループ」の資料として同社が作成した「東北北部エリア電源接続案件募集プロセス」に係る資料。入札に関わった法人名や入札額・担当者の個人情報などの入札情報(92社・合計179件)が添付されており、経済産業省のホームページで閲覧できる状態にあったとしています。
画像をクリックすると個人情報が閲覧できる状態に
東北電力によると、問題となった資料は2018年12月12日に資源エネルギー庁に向けて送信。同日中に経済産業省のホームページ上にアップロードされました。
ところがホームページ上で資料に関するPDFファイルの画像をクリックすると、入札情報や個人情報が記載されたエクセルファイルが開く状態にあることが判明。ファイルは経済産業省により削除されました。
バックデータが添付された状態で送信したことが原因
東北電力はインシデントについて下記のように説明しています。
当該事案が発生した原因は、当社から当該ファイルを送信する際、入札情報等を含むバックデータが添付された状態で送信したことが一因と考えておりますが、当該事象に至った詳細な原因は現在調査中です。
なお同社によると、流出した入札情報はいずれも既に開札済みのもの。募集プロセスの結果に影響はないとのことです。
参照東北北部エリア電源接続案件募集プロセスに係る入札情報および個人情報の漏洩について/東北電力
参照総合資源エネルギー調査会省エネルギー・新エネルギー分科会第19回新エネルギー小委員会系統ワーキンググループの事前アップロード資料での企業・個人情報の漏洩について/経済産業省