IT専門調査会社のIDC Japan 株式会社は2018年11月1日、国内クラウドセキュリティ市場規模(パブリッククラウド環境へのセキュリティ対策製品市場)に関する2018年~2022年の予測データを発表しました。
これによると、2017年~2022年の年間平均成長率は平均18%程度で成長し、2022年には220億円規模の市場に成長するとのこと。クラウドシグナルサインオンやマルウェアに対する対策などを中心に、需要は引き続き高く推移するとの見方を示しています。
シャドーITによるリスク
IDC JAPAN株式会社は今回の発表の中で、特に「シャドーIT」のリスクを指摘しています。
従業員などの社内関係者が、企業が予定している製品以外のクラウドサービスやデバイスを利用することにより発生する「シャドーIT」のリスクは、社外からのモバイルデバイスやローカルブレイクによるパブリックウラウドの利用拡大に伴い、増大は必至と分析。企業側はユーザーやアプリケーションの稼働状況の把握に迫られ、クラウドセキュリティゲートウェイに対するニーズが高まるものとの見方を示しています。
データの価値の高まり
パブリックウラウドサービスやモバイルデバイスの登場に伴い、あらゆるデータの価値は飛躍的な高まりを見せています。
しかし大量の顧客データを保有する企業は、データの恩恵に預かると同時に、情報管理に対して相応の責任を負うことになります。セキュリティ市場の成長は、この世界的な傾向を如実に示していると言えるでしょう。
参照国内クラウドセキュリティ市場予測を発表/IDC JAPAN