「特権ID」悪用しデータ削除、マイネットが不正アクセス事件の中間報告書を発表|サイバーセキュリティ.com

「特権ID」悪用しデータ削除、マイネットが不正アクセス事件の中間報告書を発表



スマートフォン向けゲーム会社「株式会社マイネット」は2018年3月1日、同社が受けたサイバー攻撃に関する中間報告書を公表しました。

〈関連〉マイネットに不正アクセス「FFグランドマスターズ」など人気ゲーム13タイトルが休止

同社が実施した調査の結果、攻撃者は何らかの手段で事前に「特権ID」を入手。サーバーの起動やデータ管理が可能な権限を利用して、不正アクセスを行ったものと見られています。

特権IDを悪用してデータ削除

調査報告書によると、マイネットがサイバー攻撃を受けたのは合計2回です。

1回目の不正アクセスで、攻撃者はマイネットのネットワーク内に侵入し、特権IDを利用してデータの削除を実行。更に続く2回目の不正アクセスでは、VPN領域に侵入し、同様にデータの削除を実行したとのことです。

大きすぎる爪痕

今回の事件でマイネット側は甚大な被害を被っています。同社のゲームは一部再開しているものの、主力タイトルである「アヴァロンの騎士」などは以前停止中。

トレンド傾向の強いスマートフォン向けゲームにとって、長期に渡るサービスの停止は、致命的な影響を及ぼしかねません。

更に同社は、2018年1月~6月の連結業績予想を「未定」に変更する措置を実施。株価にまで甚大な影響を及ぼす懸念が強まっています。

〈参照〉当社サーバーへの不正アクセスの関する中間報告書/株式会社マイネット


SNSでもご購読できます。