画像:ZDNet Japanより
12月11日、大手インターネットセキュリティ企業「マカフィー」は、2017年中に起きた10大セキュリティ事件を発表しました。
1位に世界を震撼させた「Wannacry」がランクインしたものの、その認知度は「36.7%」と意外なほど低く、ネットワークセキュリティに対する関心の薄さが浮き彫りになった形です。
IT関係者を中心に1552人を調査
今回のランキングは、企業経営者やIT関係者・一般従業員ら合計1,552人を対象に実施したものです。2016年11月~2017年10月の事件を対象に意見を聴取。
「KRACKS」や「WannaCrypt」などの様々なセキュリティトラブルが取り上げられただけでなく、「日本マクドナルドマルウェア感染事件」や「米Yahooの個人情報漏洩事件」など多くの社会的関心を呼んだ事件がランクインしています。
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具体的な順位は以下の通りです。
順位 | 事件 | 認知度 |
1位 | WannaCryやNotPetya | 36.7% |
2位 | 企業を装ったフィッシング攻撃 | 36.2% |
3位 | 「KRACK」 | 32.8% |
4位 | 米Yahoo個人情報漏洩事件 | 32.3% |
5位 | ランサムウェアのネット出品事件 | 27.2% |
6位 | Appleを偽装したフィッシング攻撃 | 26.0% |
7位 | 芸能人やアイドル画像を狙った不正アクセス事件 | 23.0% |
8位 | 防衛省情報基盤に対する不正アクセス事件 | 20.4% |
9位 | 女性タレントを狙った大手新聞社の従業員の不正アクセス事件 | 19.3% |
10位 | 日本マクドナルドマルウェア感染事件 | 18.8% |
情報セキュリティの重要性
今回のランキングで取り上げられた事件は、いずれも多くの被害や懸念を呼んだものばかりです。とくにランサムウェアの感染やフィッシングメールによる情報漏洩は企業にとって深刻な被害を及ぼすため、最も警戒すべき事案だと言えるでしょう。
セキュリティ専門家らは、今後更に手口が巧妙化して行くとの見方を強めており、警戒を呼び掛けています。
<参照>「WannaCryに対するIT部門の関心は薄い」–マカフィー調べ/ZDNet Japan