WPA2の脆弱性「KRACK」、マイクロソフトは対応済み|サイバーセキュリティ.com

WPA2の脆弱性「KRACK」、マイクロソフトは対応済み



10月17日、マイクロソフトは前日16日にTwitter界隈で騒動となった脆弱性問題「KRACK」について、10月分の月例修正パッチにて対応が完了していることを発表しました。

「KRACK」は暗号化技術「WPA2」に対するプロトコルレベルの脆弱性ということで大変な騒ぎを見せましたが、同社はその深刻度を「重要」レベルに留め、危険度レーティングは上から3番目に該当する「2」としています。

〈関連〉「WPA2」プロトコルレベルで複数の脆弱性、各方面に注意喚起

現実的な被害は限定的と判断

マイクロソフトによると「KRACK」で指摘されている脆弱性を利用するには、攻撃者側がいくつかハードルを満たす必要があると述べています。

というのも、同社の分析では攻撃者は対象に対して物理的にアクセスできる範囲内にいなければならない点や、攻撃対象の無線LANが有効な状態であることなどの前提条件が必要とのこと。

攻撃者の視点ではこれらの条件が整っていることを確認してMITM方式によるサイバー攻撃を実行せねばならず、懸念されていた大規模被害が起きるとは考えにくいとの判断です。

アップルやグーグルも続々対応を予定

なお、今回の「KRACK」問題について、マイクロソフト側は「他社が同様のアップデートを提供するまでは詳細については明かさない」との立場をとっています。

米アップル及びグーグルは現在対応を進めている状況で、両社ともに数週間中に対応するパッチを提供すると述べています。(なお、アップルは一部のOSでは既に対応済とのこと)

〈参照〉Microsoft releases statement on KRACK Wi-Fi vulnerability/Windows Central


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