
10月5日、ネットバンクに不正アクセスを行い、他人の銀行口座から約2億5,000万円もの預金を引き出した疑いで、武村維先容疑者(31)が窃盗容疑で警視庁サイバー犯罪対策課により逮捕されました。
武村容疑者は不正送金グループの幹部として活動しており、不正アクセスだけでなく、仲間の中国籍の男2人を「出し子」として指揮していた疑いが持たれています。
新型マルウェア「ドリームボット」日本初の逮捕者
今回の犯行は新型マルウェア「ドリームボット」を使用している点が特徴です。ドリームボットはインターネットバンクの預貯金を自動で不正送金する機能を備えており、世界中で危険視されているマルウェア。
犯行はこのドリームボットを添付したメールに「支払い条件確認書」とタイトルを表記し、誤認開封を促す手口で行われたとのことです。
全国24都道府県の42金融機関を襲撃
一連の事件の犯行は、2016年11月から2017年6月にかけて行われています。
被害規模は甚大で、全国のうち24都道府県の42金融機関をドリームボットが襲撃。感染後に表示される偽画面を通じて、約2億5,000万円もの預金が盗み出されました。武村容疑者らはこの不正出金した預金を引き出し、プリペイドカードに変換。カード番号を中国のSNSを通じて、何者かに伝達していた疑いが持たれています。
なお、捜査当局によると武村容疑者の自宅からは約8000枚ものカードが見つかり、既に2500万円分のカード情報を送信していたことが確認されたとのことです。
〈参照〉
新型ウィルスでネットバンキング不正送金、警視庁摘発/日本経済新聞
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- 3-1.ランサムウェアによる被害
- 3-2.標的型攻撃による機密情報の窃取
- 3-3.テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃
- 3-4.サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃
- 3-5.ビジネスメール詐欺による金銭被害
- 3-6.内部不正による情報漏洩
- 4.情報漏洩事件・被害事例一覧
- 5.高度化するサイバー犯罪
- 5-1.ランサムウェア✕標的型攻撃のあわせ技
- 5-2.大人数で・じっくりと・大規模に攻める
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