
画像:長野県立こども病院より引用
長野県立こども病院は2025年8月5日、同院に勤務する看護師が、電子カルテの画面を個人のスマートフォンで撮影し、その画像を知人との個人的なやり取りで通信アプリ「LINE」を通じて送信していたと明らかにしました。
同院によると職員は2025年4月4日、患者の診療科名および氏名を撮影し、LINEで知人に画像を送信していました。その後2025年7月22日、長野県が事案に関する通報文書を郵送で受領。2025年7月31日に県の機構による調査が開始され、2025年8月1日に患者情報を含む画像送信の事実が確認されました。
調査によると、送信された画像は電子カルテの患者一覧画面を撮影したものであるものの、患者氏名および病棟名は画像編集により黒塗りされていました。結果、患者個人が特定される情報の漏えいは確認されていないませんが、病院側は一連の行為が情報セキュリティーポリシーおよび秘密保持義務に違反する重大な問題であると位置づけ、患者や家族に事情を説明し、謝罪しました。
同院は今後、当該職員に対して所定の手続きを経た上で措置を講じると発表。全体の職員に対して注意喚起を行い、職員倫理や情報セキュリティ、個人情報保護に関する教育を強化するとしています。
参照長野県立こども病院で職員による情報漏えい事故が発生しました|長野県立こども病院