
半田市(愛知)は2025年6月12日、市内の公立中学校で、2025年3月に卒業した223人分の成績情報が、インターネット上のクラウドフォルダにおいて約1か月間、生徒も閲覧できる状態になっていたと発表しました。
原因となったのは中学校を転任した教員による、クラウドデータ取り扱い不備によるものです。半田市によると、問題の教員は所属していた中学校で使用していた教材データを異動先でも活用するため、2025年4月1日に旧勤務校を訪問し、校内ネットワークの教員専用フォルダからデータを移動しました。ところが、作業中のミスにより、成績情報を含むファイルを誤って生徒と教員が共有するクラウドフォルダにコピーしたまま消去せず、約1か月にわたり生徒用端末から閲覧可能な状態にしました。
結果、2025年5月2日、生徒と別の教員が生徒用端末を使用中、成績データに気づき発覚しました。データは直ちに削除されたが、市が調査した結果、合計で3件のアクセスが確認されました。なお、成績データはセキュリティ設定により外部へのダウンロードはできない構成とのこと。半田市は、個人情報を含むデータを校外に持ち出すことは原則禁止であるとして、全教職員に対し情報管理の徹底を改めて周知する方針です。
参照NHK NEWS WEB(東海 NEWS WEB)|愛知 半田の中学校 卒業生の成績 生徒が閲覧できる状態に