企業のITシステムの中心にあるのは、言うまでもなくサーバとネットワークのインフラです。企業のITシステムはこれらのインフラを中心として末端のパソコンやプリンタ等の情報機器に至るまでの一連のネットワークとして構成されています。
この一連の企業ITシステムに対してのセキュリティ対策はどのようにすべきなのか考えていきましょう。
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サーバにおけるセキュリティ対策について
- ウィルス対策
- 更新プログラムの適切な適用
- 適切なパスワードと権限の設定
- 保存データの暗号化(ファイルサーバ等)
ウィルス対策をしっかりと行ったうえで、更新プログラムの適用をしっかりと行い、脆弱性等のセキュリティホールをしっかりと塞ぐこと、そして適切なパスワードと権限を設定して許可された者しか情報にはアクセスできなくすることが重要です。そして万が一情報漏えいの可能性があっても暗号化を行っておくことで外部に情報が漏えいする可能性を限りなく低減できます。
ネットワークにおけるセキュリティ対策について
またネットワークについては、インターネットに接続されている外部ネットワークと企業内のみに限られる内部ネットワークがあります。
このどちらかによっても対策は変わってきますが、通常多くの場合は、外部のインターネットに接続する回線と内部ネットワークは物理的に接続されており、外部と内部との境界上にファイアーウォールを設置し、ファイアーウォール上で不正な侵入等を防御する方法がとられています。
そこで、外部ネットワークや、外部からの侵入を防ぐ必要のある外部と接続されたネットワークでは以下のような対策が必要となります。
- ファイアーウォールの設置
- 侵入検知システム(IDS)や侵入防御システム(IPS)の設置
内部のネットワークでは、外部から接続され不正侵入される恐れはありませんが、内部からの不正な犯行の可能性を常に考慮する必要があります。したがって以下のような対策が有効でしょう。
- USB等の外部媒体の利用禁止
- 外部媒体の使用無効化(ソフトウェア等による)
- MACアドレス等による端末接続制御(許可された端末以外を接続させない)
つまり、不用意に許可された端末以外の端末や媒体を接続させないということです。
まとめ
企業のITシステムのセキュリティ対策はサーバ、ネットワーク、そしてパソコン等の端末を全て合わせたインフラ全体としてのセキュリティレベルの向上を図っていく必要があります。