画像:HOYA株式会社より引用
HOYA株式会社は2024年4月23日、同社国内外の事業所にて発生した不正アクセスによるシステムトラブルについて、攻撃者が特定のサーバーにアクセスし、ファイルの一部を窃取したことを確認したと発表しました。
問題は2024年4月4日、同社が不正アクセスおよびシステム障害を公表したことにより判明しました。同社はこれまで、国内を含む複数の拠点のシステムに障害が発生したと公表するものの、原因については「第三者による当社サーバーへの不正アクセスに起因する可能性が高い」と断定を避け、情報漏えいについても「解析には日数を要する」としていました。
今回、同社が新たに公表したのは、同社が依頼し第三者調査機関が実施したフォレンジック調査の経過です。これによると、システム障害の原因は「一連のシステム障害は害意ある第三者によるサイバー攻撃」であり、情報漏えいについても「犯人が当社グループの特定のサーバーにアクセスし、ファイルの一部を窃取したことを確認しました」とのこと。ただし、漏えい情報に個人情報が含まれるかはデータ分析の途上で、外部のデータ分析専門会社に調査を依頼しているとのことです。
なお、同社によると発生したシステム障害は多くの事業部で復旧しており、一部に影響が残るものの生産活動と供給体制は概ね正常に戻りつつあるとのこと。同社は引き続き、調査を継続するとしています。