GPT活用したセキュリティシステム、米MSが「Security Copilot」発表|サイバーセキュリティ.com

GPT活用したセキュリティシステム、米MSが「Security Copilot」発表



画像:Microsoftより引用

米国ソフトウェア大手のMicrosoftは2023年10月19日、「ChatGPT」などで知られる生成AIを導入したセキュリティ製品「Security Copilot」の早期アクセス開始しました。

Microsoftが提供する「Security Copilot」は、一般の法人担当者がハイレベルなサイバーセキュリティを実践することを可能にしたツールです。通常、法人が運用するシステムのセキュリティを確保するには専門知識を持つスタッフが不可欠でしたが、「Security Copilot」では人工知能がMicrosoftが持つセキュリティ対策や脅威情報を一般ユーザーにもわかるように提供。業務の属人化を避けつつ、チーム全体で最新のノウハウを享受・活用することが可能となります。

さらに驚くべきことに「Security Copilot」は、Microsoftがこれまで提供してきたセキュリティシステムとの連動が可能です。情報によると、「Security Copilot」はMicrosoft 365 DefenderやMicrosoft Intune、Microsoft Sentinelと連携し、ワンクリックでインシデントの概要を作成したり、あらゆるスキルレベルの担当者にわかるようにインシデントへのガイド付き対応を提供。リアルタイムのマルウェア分析や最新のサイバー脅威の情報を自然言語(チャットGPTに話しかけるように)問い合わせることも可能です。

MicrosoftはこれまでもGPTを活用したセキュリティシステムの構築を模索してきました。セキュリティインシデントへの対応をコモディティ化する可能性すら秘めた「Security Copilot」。法人のセキュリティ向上だけでなく、セキュリティ人材に大きな影響を与える可能性を秘めています。

参照Microsoft Security Copilot Early Access Program: Harnessing generative AI to empower security teams/Microsoft


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