オリエンタルエアブリッジ、退職者が保安情報を不正に複製持ち出し|サイバーセキュリティ.com

オリエンタルエアブリッジ、退職者が保安情報を不正に複製持ち出し



画像:オリエンタルエアブリッジ株式会社より引用

航空会社のオリエンタルエアブリッジ株式会社は2023年8月28日、同社に所属していた退職者が業務上の地位を利用して同社保有の保安情報を不正アクセスし、外部に持ち出したと明らかにしました。

情報によると、持ち出しに関与したのは同社安全推進室に所属する60代男性管理職です。男性は2022年11月25日頃、会社貸与のパソコンから同社サーバーにアクセスし、同社の保安対策などに関係する機密情報に不正アクセス。さらに保安情報を私物のUSBメモリにコピーし外部に持ち出していました。

男性による情報持ち出しの疑いは、退職後に返却されたパソコンをORC社が調査したことにより判明しました。不審な情報アクセスの履歴があったことから、ORC社が長崎県警に相談。警察の捜査により男性は不正競争防止法違反容疑で送検されています。

航空業界の保安情報は極めて秘匿性が高く、限られた人物しか閲覧することができません。男性は安全推進室管理職であるためパスワードを知っており、アクセスしたものとみられます。なお、男性は動機について「次の会社で役立つと思った」などと供述。男性は2022年11月末に同社を退職したのち、2022年12月には新潟市の航空会社トキエアに入社したことがわかっています。

参照退職者による社内情報のデータ持ち出しについて/オリエンタルエアブリッジ株式会社


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