画像:株式会社吉田地図PRセンターより引用
株式会社吉田地図PRセンターは2022年6月24日、従業員が使用するパソコンがEmotetに感染した影響で情報流出および感染拡大を意図した不審メールが社内外に送信されていると明らかにしました。
Emotetは感染した端末先メール情報などを抜き出して、なりすましメールを送信する目的から流布されているマルウェアです。同社では2022年6月15日に感染が確認されており、以後2022年6月15日~2022年6月20日にかけて、複数の不審メールが送信されています。
説明によると、確認された不審メールの一部は同社からの返信が装ったもので、本文中にも吉田地図PRセンターを名乗っているとのこと。ただし、多くのメールでは文字化けが生じているなど不審な点もあり、同社は該当するメールを受信した場合、URLや添付ファイルにアクセスせず削除するよう呼び掛けています。
不注意利用し感染広げるEmotet
尼崎市受託事業者のUSB紛失事案が話題になっています。一連の事案は複数の問題点が指摘され紛糾していますが、直接的な原因は実務担当者のカバン紛失という不注意により起きたものです。
Emotetも主に人間の不注意を利用して感染を広げている点では共通します。巧妙で人間の目では識別が難しいという事情もありますが、対策の要となる共通点も多く、IPAやJPCERTなどは注意喚起とともに対策事項を挙げています。Emotetは2022年5月以降、再び勢力を増しています。引き続き警戒が求められる状況です。
参照【マルウェアによる弊社を装った不審なメールに関するお知らせ】/株式会社吉田地図PRセンター