
画像:クラシエホールディングス株式会社より引用
医薬品や食品事業など手がけるクラシエホールディングス株式会社は2022年2月9日、同社グループの一部端末がEmotetに感染し、情報流出および不審メールが確認されたと明らかにしました。
Emotetは感染した端末からメールアドレスや送受信履歴等の情報を抜き出し、これを引用したなりすましメールを発信することで知られているマルウェアです。感染すると実在する人物や実際にやりとりした情報を引用したメールで社内外に波及するため、人的な防御が非常に難しく二次被害の発生が懸念されます。
こうした事情を受け、クラシエホールディングスは感染をホームページに公表し、社内外に注意するよう呼び掛けています。同社が確認した不審メールは実在する人物を名乗るものの正規のドメイン(*****@kracie.co.jp)とは異なるものを使用しているため、メールを受信した際はドメインを確認するよう求めました。
IPA「最悪期に匹敵するペース」
拡大著しいEmotet。留まるところを知らないほどの勢いが続いていますが、情報セキュリティの中心的組織のひとつであるIPAも2022年2月9日、Emotetの被害増加について懸念を発表しました。
発表によるとIPAは「情報セキュリティ安心相談窓口」にてサイバー被害等の相談を受けていますが、2022年2月1日~2022年2月8日にかけて45件ものEmotet関連相談が寄せられたとのこと。IPAによると、現在はかつてEmotetが大流行した2020年9月~11月に匹敵するほどのぺースであり、警戒の必要性が浮彫となった形です。
もっとも、IPAは現在確認されているEmotetの手口について、従来のものと大きな変化はないと指摘しています。即ち、正規メールに対する返信を装い、URLや添付ファイルを通じて感染を拡大する点は従来のものと共通しているため、受信者による警戒やシステム管理部門への連絡により感染を防止したり、被害を抑止できるとしています。
参照【重要】弊社グループを装った不審メールに関するお詫び/クラシエホールディングス株式会社
参照Emotetの攻撃活動の急増 (2022年2月9日 追記)/IPA
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- 3.正しく恐れるべき脅威トップ5を事例付きで
- 3-1.ランサムウェアによる被害
- 3-2.標的型攻撃による機密情報の窃取
- 3-3.テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃
- 3-4.サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃
- 3-5.ビジネスメール詐欺による金銭被害
- 3-6.内部不正による情報漏洩
- 4.情報漏洩事件・被害事例一覧
- 5.高度化するサイバー犯罪
- 5-1.ランサムウェア✕標的型攻撃のあわせ技
- 5-2.大人数で・じっくりと・大規模に攻める
- 5-3.境界の曖昧化 内と外の概念が崩壊
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- 6-1.経営層必読!まず行うべき組織的対策
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