画像:時事通信社より引用
時事通信社は2021年7月28日、同社の福島支局に所属する記者が業務上の理由で取得した個人情報を含むUSBメモリを、紛失していたと明らかにしました。
時事通信社によれば、USBメモリは記者が業務用PCのバックアップなどのために利用していた媒体で、報道機関向けに提供された聖火リレー走者の一覧情報や県警定期異動発表資料など、氏名を含む個人情報最大581件が含まれていました。
記者は2020年2月下旬ごろから3月中旬にかけてUSBメモリを紛失していましたが、時事通信社や警察には届けていなかったため、発覚が遅れたとのこと。結果、USBメモリは長らく所在不明となっていましたが、2021年1月になり福島県警から発見を知らせる連絡があり、事実が明らかになったとしています。
情報流出は確認されず
外部記憶媒体に記録されている個人情報の流出は、媒体の紛失において最も懸念される事案のひとつです。しかし時事通信社によると、紛失したUSBメモリに記録されていた情報が、外部に流出した形跡は見つかっていないとのこと。
同社は連絡先の判明している対象者に対して、文章または電話による謝罪と説明を実施。速やかな報告を怠った記者には厳重注意し、今後は情報管理体制を強化するとしています。
参照◎個人情報入りUSBメモリー紛失に関するお知らせとおわび