日本サブウェイが続報、ランサム感染で顧客や従業員データ流出か|サイバーセキュリティ.com

日本サブウェイが続報、ランサム感染で顧客や従業員データ流出か



画像:日本サブウェイ合同会社より引用

ファストフードチェーン店で知られる日本サブウェイ合同会社は2021年5月27日までに、同社のサーバーが不正アクセスを受けていた問題で、新たに顧客向け会員サービスのサブクラブカード会員番号約30万件および会員情報8万件、同社従業員やFCオーナーの情報が外部流出した可能性があると明らかにしました。

日本サブウェイ合同会社は2021年4月17日、公式ホームページにて同社サーバーに対するサイバー攻撃の発生を公表していました。今回同社が公表した情報は、その後の調査結果に基づいたもので、攻撃者はデータを暗号化して読み取れなくしてしまうランサムウェアと呼ばれるマルウェアを利用して、同社の会員データなどに手を伸ばしていた事実が判明したと説明しています。

発表によると、同社は事案発生後、各種セキュリティ強化などを実施し、再発防止体制を取っています。しかし、既に攻撃を受け暗号化されたデータを取り戻す術はなく、流出情報が不正に公開された事実は確認されていないと前置きしつつ、対象情報について流出の可能性があると説明しています。

会員情報として氏名は取得しておらず、個人の特定は限定的か

日本サブウェイ合同会社によると、サイバー攻撃の被害を受けたデータのうち、顧客向けの情報として、サブクラブカード会員番号約30万件および約8万件の会員情報が数えられています。

しかし、同社によるとサブクラブカードの会員番号は顧客情報と結びついておらず、氏名も取得していないとのこと。また、同社が預かっている情報も、大部分は誕生日や都道府県までの住所および職業等にとどまっているとのこと。ただし顧客情報のうち64名のデータについては、氏名や電話番号も含まれているとしています。

なお、同社は被害サーバーに従業員やFCオーナーの情報も記録していました。これらのデータについては氏名や住所、連絡先のほか、健康診断結果や銀行口座情報、賞罰歴などの情報も記録されており、対象データについて流出の可能性が生じているとしています。

参照サーバー不正アクセスのご報告


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