富士通ツールが不正アクセス被害、外務省や国交省の情報流出か|サイバーセキュリティ.com

富士通ツールが不正アクセス被害、外務省や国交省の情報流出か



画像:富士通株式会社より引用

富士通株式会社が提供する「ProjectWEB(プロジェクトウェブ)」が外部からの不正アクセスを受け、情報流出の可能性が生じていることが2021年5月25日、明らかになりました。

「ProjectWEB(プロジェクトウェブ)」とは、同社が法人向けに提供している情報共有ツールです。プロジェクトウェブは民間企業だけでなく、内閣サイバーセキュリティセンターや外務省、国土交通省なども使用していましたが2021年5月6日になり、何者かが外務省のデータに対して不正アクセスを仕掛た形跡が判明したとのこと。

なお、富士通側は不正アクセスへの対処として、プロジェクトウェブの運用停止を決定。「攻撃者が管理者権限を持ったアカウントを奪取した可能性がある」と省庁に報告しつつ、今後は原因などを調査するとしています。

外務省や国交省で流出被害発生

プロジェクトウェブを利用している国内組織は多く、不正アクセスの発生に伴い、多方面に情報流出の可能性を呼んでいます。

外務省や国交省では、職員等関係者の情報が流出した可能性が判明。外務省においては、職員63名の情報が記載された資料に流出リスクが生じたほか、国交省では大臣や副大臣、職員や有識者などのメールアドレス7.6万件に流出リスクが生じている状況です。

参照プロジェクト情報共有ツールへの不正アクセスについて


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