ANA会員情報100万件流出、スイスSITA社への不正アクセスが影響|サイバーセキュリティ.com

ANA会員情報100万件流出、スイスSITA社への不正アクセスが影響



画像:ANA SKY WEB/全日本空輸株式会社より引用

全日本空輸株式会社(ANA)は2021年3月6日、同社が提供する「ANAマイレージクラブ」のプレミアムメンバー会員情報約100万件について、情報流出が確認されたと明らかにしました。

情報流出の原因は、スイスのSITA社が提供している、世界の航空会社が顧客情報を共有しているデータベースについて、不正アクセスが発生したことによるもの。

ANAは会員情報の一部(アルファベット表記の氏名、会員番号、会員ステータス)を共有しており、対象情報について不正アクセス被害が発生。一方でクレジットカード情報やパスポート情報および住所などの情報は共有しておらず、またANAのシステムにも影響はないことから、これらの情報流出はないとしています。

SITA社は不正アクセスへの対応済

ANAによると、記事発表時点でSITA社は不正アクセスへの対策を終えています。また、不正アクセスにより流出した情報の悪用も確認されておらず、具体的な被害は確認されていない状況です。

しかしながら、今後流出情報が悪用される可能性もあることから、ANAは今後の対応として、対象会員に電子メールで注意喚起を促す方針です。また、パスワードの変更を希望するユーザーに対しては、案内を提供している状況です。

参照SITA社システムへの不正アクセスによるANAマイレージクラブ会員情報の漏洩について/全日本空輸株式会社


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