画像:千葉県より引用
千葉県は2021年2月19日、同院所属の臨床研修医が使用していたパソコンを紛失したことにより、内部に記録されていた患者合計24名のデータについて流出した可能性があると明らかにしました。
県の発表によると、パソコンを紛失したのは2021年1月30日のこと。研修医の異動に伴い、県立がんセンターに向けて他の荷物と合わせて台車で運送していましたが、がんセンターへ到着後に荷物を確認したところ、パソコンがなくなっている事実が判明。
県では移動経路を捜索するなどしましたが、発見には至らず。記事発表時点でデータが第三者に渡ったことによる悪用被害は確認されていませんが、県は紛失と判断し、事実の公表に踏み切ったものと見られます。
研修協力病院の患者データも紛失
千葉県の病院局経営管理課によると、紛失した端末にはがんセンターや循環器病センターの患者データのほか、研修協力先である県立病院以外の医療機関の患者データなど、合計24名の情報が記録されていました。
このため、県では対象となった患者や協力医療機関に向け謝罪を実施。
また、再発防止策として、今後は研修医を対象にしたオリエンテーションで個人情報の紛失防止を徹底するほか。端末内の個人情報を含むデータについてパスワードを設定するよう求めるなど、リスク対策を進めるとしています。