愛媛大学は2021年1月4日、同大学が学部用に使用しているメールサービスの利用者アカウント2件について、学外からの不正アクセスによる乗っ取り行為を確認したと明らかにしました。
大学によれば、攻撃者は事前に学外のイベント管理サービスの運営会社から流出したパスワードリストを入手しており、これを悪用して同サービスに登録されていた学部用メールアカウント日して不正アクセスを仕掛けた可能性があるとのこと。
攻撃者はアカウント乗っ取り後、該当アカウントを悪用して約3万5千件のスパムメールの発信行為に及んだため、同大学は受信者らに謝罪している状況です。
個人情報の流出は無し
情報流出は、メールアカウントへの不正アクセスにおいて、最も懸念される事項の一つです。過去発生した事案では、メールアドレスや本文内容の流出が発生したケースもあります。
ただし今回の事案について愛媛大学は、「調査の結果、本件による個人情報などの流出はなかったことを確認」と情報流出を否定しています。また、現時点において二次被害も確認されていないとのこと。なお、今後はメールサービスを利用する際のセキュリティを強化し、アカウント管理を徹底するとしています。