千葉県警はこのほど、他人のPC端末を遠隔操作できるマルウェアを販売した疑いで、千葉県白井市に居住する20代の男性を不正指令電磁的記録提供の疑いで逮捕したと明らかにしました。
情報によると逮捕された男性は2020年5月に、特定のブラウザを使用するユーザーしかアクセスできないとされる「ダークウェブ」を利用して、問題のマルウェアを販売、約90万円の利益を得たとされています。
ところが、男性は販売を続けるうちにサイバーパトロール中の警察関係者にも問題のプログラムを販売してしまったため、逮捕にこぎつけたとのこと。男性は捜査に対してカメラマンを名乗っていますがプログラムを自作するなどしており、実態としては不正プログラム販売に手を染めていた可能性があると見られています。
被害者が気付かれぬまま遠隔操作
容疑者が販売していたマルウェアは、いわゆる遠隔操作型のマルウェアです。
警察当局は逮捕に関連して公開した映像として、それぞれ別の端末に接続したと思われる2台モニターを表示。片方がマルウェアを仕込むことによって、別の端末の情報を閲覧する様子が描かれました。
また、遠隔操作にあたって侵入先に感染を通知する様子などもなく、被害者に気付かれないままの遠隔操作を意図したものと見られています。
参照他人のPCを遠隔操作できる不正プログラム 警察官に販売などの疑いで男を逮捕