画像:新型コロナウイルス感染症Webページへの非公開情報の掲載に関する患者様への対応について/愛知県より
新型コロナウイルス感染者490人の個人情報が愛知県公式ウェブサイトに誤掲載した問題について愛知県は2020年5月29日、誤掲載被害者らに最大4万円の賠償金を支払う考えを明らかにしました。
愛知県が明らかにしたところによると、対象者490人のうち、氏名公表にまで至った396人に対して4万円を支払うほか、掲載されなかった94人に対しても2万円の賠償金を支払うとのこと。県は賠償について被害者らの意見を考慮して決定したとしており、承諾を得た場合は、2020年7月頃から支払う考えを示しています。
賠償額は過去の裁判例を参考に決定か
愛知県は、今回決定された金額について、過去の事例を参考に決定したとしています。
県によれば、氏名などの情報流出に関わる個人情報流出に対する賠償判決が下った例として、東京高裁が2007年にエステ大手グループに約2万2千円~3万5千円の賠償を命じた判決をベースに、弁護士と相談して決定したとのこと。
情報流出事案に対する賠償としては高額な部類に入るが、感染者への社会的影響が危惧される新型コロナウイルスに結び付いた情報である点を考慮して、金額を定めたものと見られています。
参照新型コロナ感染者誤掲載で賠償金 愛知県方針、氏名流出は4万円/中日新聞