
画像:金沢市立病院の個人情報の持ち出しについて/金沢市立病院より
金沢市立病院は2020年3月17日までに、同院が管理する医療情報システムの保守管理業務を委託していた事業者の再委託先に所属する男性従業員が、電子カルテ等に記録されていた患者情報等(患者1,582人・医師等144人)をUSBメモリなどに複製し、持ち出していたと明らかにしました。
同院によると、持ち出しにかかわった男性は、同院が事業を委託する富士通株式会社北陸支社から再委託を受けた「インテック」の従業員です。男性は2008年9月~2017年4月にかけて金沢市立病院内に派遣される形で従事しており、職業上の地位を利用し情報を盗み取っていた疑いがあるとのこと。
ただし、同院が事案発覚後に男性のパソコンや社用スマートフォンのデータを復元するなどして調査したところ、男性が情報を外部送信した痕跡などは見当たらないと説明しています。
個室で一人きりの作業環境、引き金か
金沢市立病院は事案発覚の背景として、「1、男性従業員の作業環境が個室で一人きりという監視の目が行き届かない状態であったこと」、そして「2、男性はリサイクルなどの名目で、院内の印刷物等を回収していたこと」などを指摘しています。
そのため、対応策として2020年3月17日までに、委託従業員の作業環境を院内職員の目の届く場所にするなど改修したほか、今後は監視カメラなどを設置する予定と発表。また、被害者らへの謝罪文章の送付代などと合わせて、富士通北陸支社に百数十万円の費用を請求する予定としています。
参照「外部流出なし」結果公表 金沢市立病院の情報持ち出し/中日新聞
参照金沢市立病院の個人情報の持ち出しについて/金沢市立病院
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- 5.高度化するサイバー犯罪
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