警視庁は2019年10月16日、NTTドコモの子会社「ドコモCS」に勤務する契約社員の男性を、不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕したと明らかにしました。
警視庁によると、男性はドコモグループの従業員が利用できる福利厚生サイトに、他の従業員のIDを用いてログインしていた疑いがあるとのこと。同サイトは業績に応じて様々な景品と交換できるポイント制が取られており、同容疑者はこれを通じて約600万円分の利益を不正に得ていたと見られています。
推測可能な初期パスワード設定を悪用
ドコモの福利厚生サイトへのログインは、従業員ごとに異なるパスワード入力が必要です。そのため、通常は男性がログインを試みても、対象となる人物からパスワードを入手しなければ、不正利用はできません。ところが、同サイトへの初期パスワードは「従業員IDと同一」のため、サイトを利用していないと見られる従業員のIDを入力するだけで、実は不正利用が可能です。
同容疑者の講座記録には2018年6月~2019年2月にかけて、ギフト券などを転売したとみられる痕跡があり、期間中に手を染めた疑いが持たれています。
参照ドコモグループ契約社員を逮捕 不正アクセスの疑い 警視庁/Yahoo!ニュース