画像:DOJより
米国司法省(DOJ)は2018年9月18日、マルウェア「Mirai」の作者ら3人に対して、実刑判決を見送る方針を明らかにしました。情報によると、作者ら3人はFBIと協力してサイバー犯罪の捜査に多大な貢献をしたとのこと。今回の措置はそれらの見返りと見て良いでしょう。
「Mirai」はIoT機器をターゲットに感染を広げ、攻撃対象にDDoS攻撃を仕掛けるマルウェア。2016年に登場して以来、世界中で猛威を振るいました。
多くのサイバー犯罪の捜査に貢献
情報によると、「Mirai」の作者ら3人は2017年に罪状を認めて以来、多大な貢献を行ってきたとのことです。
具体的にどのような貢献をしたかは明らかにされていませんが、ロシアの諜報機関の関与が疑われているサイバー攻撃の捜査にも貢献したと見られており、その活躍ぶりは大きなものと推定できます。
今後もFBIの捜査に協力する
米国のサイバー犯罪捜査に多大な貢献をしたと3人ですが、さすがに無罪とはいきません。3人は懲役刑こそ受けませんでしたが、5年間の保護観察処分に加えて、合計2,500時間もの社会奉仕活動・12万7,000ドルの罰金などを命じられています。
また情報によると、3人は今後もFBIへの協力を求められたとのこと。当分の間、彼らは贖罪を続けることになるでしょう。
参照Mirai botnet authors avoid prison after “substantial assistance” to the FBI/ZDnet