画像:前橋市より
NHK NEWS WEBは2018年8月29日、前橋市教育委員会が不正アクセスを受け情報漏洩を起こした事件について、同市教委が損害賠償請求を行う方針を固めたことを報じました。
情報によると、同市教委はシステム管理を委託したNTT東日本群馬支店に請求を行うとのこと。請求額は1億6,500万円となる見込みです。
セキュリティ上の不備などの責任を追及
前橋市教育委員会が問題としているのは2018年4月に行われた、同市教委に対する大規模サイバー攻撃です。
市教委は一連の攻撃により、市内の小中学校生徒など4万件以上の情報が漏洩した可能性が指摘されるなど、甚大な被害を受けました。
第三者委員会が調べた報告書によると、原因の1つにはNTT東日本が行ったファイアーウォール設定の不備あるとのこと。同市教委はこの責任について、追求する姿勢を示しています。
調査・再構築費用などを請求
前橋市教育委員会が求める賠償額は、1億6,500万円と非常に高額です。
市教委によると、請求にはサイバー攻撃の原因や被害などの調査に要した費用と、ネットワークの再構築にかかった費用が含まれているとのこと。請求方法などはNTT側と交渉を進める考えを示しています。
参照「個人情報流出問題で賠償請求へ/NHK NEWS WEB」